薬学のSDGs
厚生労働省の調査によると令和3年度における
国民医療費は45兆円になるそうだ
その財源負担の内訳はこうだ
公費は税金であり、4割をしめる
半分は保険料で賄われる
患者負担は1割である
皆口々に言う日本の医療は素晴らしいと。
国民皆保険は昭和30年に始まり
今日我々もその恩恵を受けている
患者負担は保険によるが最大で3割、最小で1割になる
公費を使うと最大で0割になる
日本の医療はどんな病気であっても全額が自己負担にならず、お金持ちでもそうで無くても比較的平等な医療体制であると言える
しかし、この医療制度にも翳りが見えてくるものである
日本は超高齢化社会であり、上記によると2040年には高齢者が人口の35%に達すると言う
高齢者が増えると医療の負担は増えていくわけだが、医療が財源を圧迫するとなにが起こるか?
そう。総理の大好きな増税だ
また、保険料は知らない間に増えていく
給料明細を開くと、おや?少し前より保険料の控除が多いような……?なんてことはよくあると思う
そこでもって国民の健康を管理する担い手である薬剤師が考える薬学的なSDGsを3つ提供する
①市販薬を頼ってみる
疫学上、風邪の大半はウイルス性で特効薬はない
つまり、市販薬レベルの薬を処方されている場合がほとんどである
それでも、治療費のほとんどは税金や保険料で賄われる
症状で気になることがあれば、医師にかかる前に薬剤師に相談してみよう
ネットや小難しい書籍より、よっぽど身近な医療関係者であり、医薬品の知識も豊富だ
②ジェネリック医薬品を使ってみる
ジェネリックを嫌う方も多いと思うが、
オーソライズドジェネリック(AG)は上記の通り先発医薬品と全く同じであるものもある
③薬が残っていれば相談する
いつももらっている薬で手持ちがあるようなら無理してもらわず薬剤師と相談して
処方内容を削ってもらおう(残薬調整といいます)
以上
我々の医療費は決して何処からともなく出てきたお金で賄われているのではなく、
我々自身の税金や保険料で賄われている意識を持とう
大切な次世代に皆保険のバトンを渡せるように
「#未来のためにできること」
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