今年(2024年)僕に刺さりまくったエンタメ

簡単にではありますが、今年印象に残ったエンタメ作品を書き連ねていくよ!

書籍「地球と書いて〈ほし〉って読むな」 上坂あゆ美


第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』でデビューした新世代歌人のパンチラインが炸裂する初エッセイ集。
不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーの姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私……
数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。

(文芸春秋公式ホームページより抜粋)

上坂あゆ美さんはひらりささんとの交換ノート連載「まじわらないかもしれない」をきっかけに、作品に触れるようになりました。今作が初めてのエッセイ集です。
長い事生きているけど、未だに人生の進め方が分からないし、自分のキャパシティが未だに分からないし、ラジオDJがHow to Surviveを教えてくれないかな、と本気で思いながら生きています。
今作「ちきゅほし」では上坂さんが赤裸々に自分自身のこと、家族の事、上坂さんが子供心に感じていた社会の不条理さ、クソみたいな世界について書かれていますが、笑い飛ばせる強さと、自分を殺さずに、世界に立ち向かっていく姿勢を見せてくれています。
特に印象に残っているのがディズニーランドへ行く章。上坂さんが自分が成長しているか確かめるために、大切な友人とディズニーランドを楽しむという覚悟について書いていて、心に刺さるものがありました。僕も大学生の時はディズニーランドに行く事に対して斜に構えていたけど、今となっては、タイムマシンに乗って、大学生の僕に「学生時代の思い出を無駄にするな」と言いながらぶん殴ってやりたいし、全力で遊んでくれる友人がいるなら一緒に全力で楽しめと思うのです。
だからこそ、僕も全力で楽しまないといけないし、大切な人たちのために生きないといけないな、と思うのです。
それぞれの葛藤や生きづらさがあって、押しつぶされそうな時が沢山あるけど、そんな嫌な事から抜け出せるヒントをくれる一冊です。マジでおすすめだからみんな読もうな!



映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」

文学オタクな高校1年生の所結衣は、あこがれの若手作家・緑町このはが在籍しているという名門・櫻葉学園高校に入学するが、肝心のこのはが正体不明の存在だということを知る。入部を希望していた文芸部の部長から、入部の条件としてこのはの正体を突き止めてほしいと頼まれ、情報を持っているという新聞部に潜入することに。個性的な部員たちに振り回されながらも新聞部の新米記者として活動するうちに、新聞や記者の仕事の魅力にひかれていく結衣。やがて学園に隠された闇が次第に見えてきたことで、結衣は決断を迫られる。

(映画.comより抜粋)

僕が通っていた高校は中々バイオレンスな学校で、長期間勤務している教員があまりにも傍若無人だし、学生に対してもかなり高圧的で、ここから抜け出したい、逃げたいという感情しか生まれない場所でした。そんな高校生の頃を思い出させてくれた映画です。
実は高校生は新聞部に所属をしていまして、自分自身のことと重ね合わせながら見てました。現実の新聞部と色々と違うけど……。
映画に出てくる大人たちを見て、僕も高校生の時に学校の運営の仕方に文句を持っていたし、色々と筋が通っていない教員の言動や行動を見て絶望していたこと、高校生には高校生なりの正義感・価値観を持っていたことを思い出しました。映画の展開が、過去の自分との共感に繋がる稀有な体験です。
自分の気持ちを行動に移すことって大事なんだよな。今の僕の正義感を見て、高校生の僕はどんなことを思うんだろうか。
それにしても藤吉夏鈴のインパクトが凄かったな。あと新聞部のふたりがベイビーわるきゅーれでもおなじみの二人でびっくりしたよ!今年のMVPは髙石あかりで決まり!
僕の大好きなバンド、クレナズムが主題歌と音楽を担当していてるのも高ポイント。
主題歌の「リベリオン」はあの頃のどうしようもない感覚を表現した名曲です。



テレビドラマ「王様戦隊キングオージャー」

チキューという星にシュゴッダム、ンコソパ、イシャバーナ、ゴッカン、トウフという5大国があった。
それぞれの国には王様がおり、その剣で戦士の姿に武装することで戦うことを許されていた。
伝承により、2000年前に一度討ち倒したはずの敵・地帝国バグナラクが今年蘇ると伝えられ、それに対抗するためだ。
5カ国の王たちは最強国シュゴッダムに集合し、バグナラクが復活したときに備え、同盟を結ぼうとしていたのだが……。

(東映公式ホームページより抜粋)

話の1話1話の内容の濃厚さに圧倒されて、毎週日曜日が待ちきれなくなる作品でした。
スーパー戦隊と大河ドラマを掛け合わせたようなスケールが大きすぎる展開が続いて、前半は5王国が政治的思惑で動くから、話が難しすぎるけど、その個々人の背景を見事に描き切っていたし、後半の五道化編からその思惑を乗り越え行く様を描いていて、いい意味で裏切られた作品。最終回前三話の伏線回収と怒涛の展開のカタルシスは全戦隊随一!
個人的にはギラ役の酒井大成くんがアビスパユース出身で、冨安と一緒にやってたのには驚いた!しかもアビスパの試合凱旋で凄いよ!



ラジオ「金属バットの社会の窓」

奔放で型破りな金属バットの2人が芸人としてさらなる飛躍を目指すため、大人の男としての社会性を身につける窓口となる番組です。

(公式ホームページより抜粋)

今年の夏から車で片道1時間かかる場所へ異動になり、色々とカーステで聞ける番組を探している中で見つけてしまった番組。今では金曜日の楽しみになりました。
今年一番はまったラジオ(ポッドキャスト)番組。金属バット友保氏の口から出てくるフレーズや細かい情報、小林氏もノリノリでふざけたことしか言わないから笑いをこらえるのに必死です。車通勤でよかった!
地上波ラジオとは思えないハードな内容が流れて心配になる番組ではあるけど、学生の頃JUNKを聞いてた人には刺さるんじゃないのかなぁ。
タングルティーザーも今度買うつもり。 
 



世知辛い世の中ですが、友人やエンタメから大きな力や勇気を貰っているので、力を貰いつつ、色々な作品からサバイブの仕方を学んでいきたいと思います。
来年も色んなエンタメを吸収していきたいです!
よいお年を!