見出し画像

架空の友達になりきり娘の新しい姿をのぞき見る

最近娘と私が始めた新しい遊びがある。
私が、娘の架空の友達〝かおり〟になり遊ぶのだ。

するとさすが4歳、その世界にどっぷり入り込む。大人の私も何とか演じる。
面白いことに、園では友達とこんなふうに会話してるのかと思うような、母親の私と話すよりちょっぴり大人な会話を繰り広げるのだ。

娘「かおりって誰が好き?」
私「〇〇とか〇〇とか〇〇とか、〇〇も!」←娘の友達をあげてみる
娘「一緒だね!」

娘「かおりってけんかしたことある?」
私「あるよ!〇〇と」←娘のけんか相手
娘「えっ!?」

ここでずっと言えなかったけど、伝えたかったたことを、かおりの言葉で伝えみる。

私「でもさ、仲直りしたんだ!だって友達だから。友達だからけんかしても平気なんだ。友達だからけんかするんだ」

と。
娘は「ふーん」と、少し噛みしめるように聞いていた。仲良しだからこそけんかする時もある。だから、こわがらないで自分を出していってほしい。それをやっと伝えられた。

すると、娘が初めてけんかした、大好きな友達のことを思い出して、会いたくなったらしい。花火をみても「〇〇(友達)にも見せたいなぁ」、8月になったと知ったら「〇〇(友達)にもうすぐあえるかな」と、気持ちが溢れてばかり。きっともうすぐ会えるんだ。小さな妹さんの大きな手術のため、遠方へ行ってる友達。無事手術は成功しただろうか。暑い夏に、ずっと入院していて、家族も近くの施設に滞在して一緒に頑張っている。花火をみたり遊んだり、夏を楽しむたび、あの子を想う。娘も私も。また一緒に思いっきり遊べますように。

思い切り友達ごっこをしてる中、夕方、そして夜が近づくと娘が言う。「かおり、お母さんと寝たいからもうすぐバイバイだよ」。
何だか嬉しくてニヤニヤしてしまう。
寝る時はまだ私の隣で寝たいのね。

少しだけ垣間見た友達とのやりとり。

想像もつかないくらいの大人ちっくな世界だった。こんなに成長してたのか。
また、何か伝えたいことがあったらこうして伝えるのも悪くないかもな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?