カバン作りで格闘した親子
日曜日はゆっくり過ごそうとお散歩へ出かけた。いよいよ出発という時、ご機嫌な娘はお気に入りのポムポムプリンの抱き枕も連れて行くといい出した。いつもその子を持ち歩いているカバンを出したが、この日に限っては、斜め掛けにしたいとゴネ始めた。
先日作ってあげたショルダーバッグに入れてみたが、体が半分くらい飛び出て嫌らしい。
「でも、これしかないのよ!どれにする?」
「やだ!」
「じゃあ置いて行く?」
「やだ!」
と、大泣きし始めた。
出発が遅れてでも、作る!と言うので、それなら自分で縫いなさい!と一緒に作ることにした。本体を縫い、紐を縫ったところで飽き始めた。
「最後まで縫いなさい!縫わないなら、いらないの?」
と言うが、ダラダラ遊び始めた。
旦那は、私が裁縫が好きだから、作る?って言い出したんだろ?と良くわからない横やりを投げてくる。
それは無視して娘と話し合う。
こんなのが欲しいと言って私が作れば簡単だけど、欲しいなら自分で作る、作れないなら妥協する、ということも覚えて欲しいから、娘と一緒に作っているのだ。
もちろん飽きて作りたくないなら、やめて妥協すればいいと思っている。だから、私はミシンをやめて、身支度をし始めた。
すると大泣きした娘が「つくりたい」と言いにきた。「わかった。あと一周縫えば完成だからやろうね」と言って、2人でカバンを完成させた。
娘は、地面につきそうなほど大きなショルダーバッグにポムを入れて、散歩中ちゃんと自分で持ち続けた。あまりに大きなカバンなので、すれ違う人ほぼ全員まじまじと見てきた。娘は終始ご機嫌で散歩した。
「最後まで自分で縫ってえらかったね」と、耳もとでささやいた。
希望通りにできた嬉しさと、自分で作った達成感が娘の自信になればいいなあと願う。
旦那の横やりもあら、少し厳しい?とも思ったが、私はこれで良かったと思う。自問自答の子育て。わからないけど、自分を信じて向き合おう。
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