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立ち上がりについて~評価すべき点のまとめ~

★はじめに

いきなりの質問ですが、皆さん立ち上がり動作は何の為に訓練していますか?
もちろん立ち上がり動作を獲得する為ですよね!?私もそうだと思って取り組んでいました。実際には立ち上がり動作を獲得する先には目的が存在し、そこに至る為には移動手段(ここでは歩行です)が必要となります。
だからこそ、立ち上がり動作の獲得を目指していく上でその先の目的を明確にすることで患者さんがなぜ立ち上がり動作が必要なのかを理解することが出来、効率のアップにも繋がるからです。

しかし、臨床において立ち上がり動作の話になると『立位保持が安定しない』『移乗動作時にしっかり立てない』などの部分にフォーカスした内容になっている話をよく聞きます。
ぼく自身もそうでしたが立ち上がり動作の話をしているのか、立位保持についての話をしているのかがよく分からない状態でした。
ここを分けて考えなければ問題点の抽出や治療プログラムが変わってきますし、患者さんへの説明もうまく出来ていなかったです。

だからこそ、まずは立ち上がり動作の基礎や重心移動・歩行との関係性など様々な面から学ばなければならないと感じています。そして今回は立ち上がり動作の基礎からお伝えしていきます。

★立ち上がり動作の目的


実際に臨床で立ち上がり動作の反復をなぜ行っていたのか深く考えた事がなかったように思います。
立ち上がり動作は立ち上がる為に獲得する動作ではなく、立ち上がりにはその先に目的があります。
その中で目的を達成する為に移動手段が必要となり、その手段として今回は歩行としました。
立ち上がり動作の先にはトイレに行く・食事に行くなど目的が必ず存在します。
立ち上がりだけを遂行するというのは臨床の中では非常に少ない印象です。

例えばトイレ動作での下衣の上げ下げでは立ち上がり動作の後に起こる動作ではあるので立ち上がり動作が必要となりますが、更衣動作という動作へ繋げるための動作になっています。
と言ったように立ち上がり動作には目的が存在することを臨床上意識しておくことは大切である。

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