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ANGERSWING#50

昨日、共演者の柳本璃音さんと同じ方向に帰るという時間があった。
こんな文章の出だしにするなら写真を撮っておけばよかったなって思うけど、まあ仕方がない。

稽古って改めて暑いし、ジトッとした汗をかくし、表面的な温度というよりも身体の中の温度が上がっているような気がして、稽古終わりにクールダウンの時間が欲しくなる。

本当はさくっと帰ろうと思っていたけど、これも共演者の森本遼さんに「何か食べに行きませんか?」って誘われて、でも色んな理由があってお腹いっぱいだったので駅の改札前でグダグダ喋っていたら、結局、稽古場後発組の皆さんと合流して居酒屋に流れ込んでしまった。

クールダウンはしたかったので、思わずそういう選択をしてしまった。意志が弱い。

稽古終わりに居酒屋に行きましたなんて書ける世の中じゃなかったよね、この前まで。
そういう時間ってやっぱりすごく楽しくて、色んな話が聞けるし、共演者の皆さんの人となりを知れるのでとても良い。
稽古場で完結してしまうのも健全で良かったけど、稽古場だけじゃ分からない考え方とか自分だけでは辿り着けない思考に行き着くこともできる。

でもまあ自分の体調と相談しつつ、そういう時間を過ごしたいけども。

稽古も遅くまでやっていたし、各々の時間でさーっと皆さんが引き上げていく中、璃音さんとは帰り道が重なっていたので、色んなお話をした。

その中で愛の話になった。話になったというよりかはちょぼちょぼ溢した程度のことだけど。
まあ作品を通して話すと愛の話みたいなところ辿り着いてしまいがち。

「人間、愛されたいってスタンスに入ってると何も上手くいかなくなるよね」

という話をちょぼちょぼした。

自分の中でこの考え方はしばらく不動のものなのだなと認識した。
あらゆる作品を見ていても、現実世界を生きる人々を見ていても「愛されたい」ってところに入った途端に色々と上手く回らなくなる。

そりゃ、人間誰でも愛されたい気持ちはあるけどね。
そこは本当にあらゆる役柄で使い分けたいし、現実世界では他者を愛するところに自分はいれるようにしておきたい。それくらいの余裕を持って生活をしていたい。

多分、厄介なもので「愛されたい」という感情は癖づいてしまうのだと思う。昔の自分は癖づいていた気がする。
愛されたいってタイミングで愛されなかった場合、自己嫌悪に繋がっていく。何も良い方向に進まない。
一方で愛されたいってタイミングでインスタントに愛されてしまった場合、麻薬のように「どうしてあの時は愛されたのに、今は愛されないの?」みたいなところに入って、より深い自己嫌悪に陥ってしまいがち。

本当に自分で気づくしかない。

とか書いてるけど、愛って何?って聞かれたらいまだに分からないよ。きっと愛にも色々あるだろうし。
まあ、優しさとか思いやりとか柔らかくいることとかそういうことでいいような気もしてきてしまってるけどね!少し投げやりだけど。

花に水をあげるように日々を生きる。

それだけだヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)予約受付開始!

●ご予約URL
https://act-pit.com/events/view/?eid=0kDlB28a

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