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売上をたてる?売掛金?売上高?未収入金?会計 freee で立てる(不正受給の人も注意)

この日記は、ITエンジニアが freee で経理を覚えていくフリーランス日記です。

経理忘備録なので間違いがありましたら、ご指摘ください。

いろいろ立て込んで久々になってしまいましたが、今回は経理の基礎中の基礎「売掛金と売上金」です。freee の操作も含めて記載します。
中には持続化給付金がもらえない恨み節も若干入ってますが・・・(苦)

売り上げを立てる?売上とは?

会社で働いていて経理と話になると「売上たってますかー?」みたいな会話がでてきますが、「売上がたつ」とはどういう状態でしょうか?

なんとなくお金が絡んでるんだという感覚的だとは思いますが、そもそも「売上」の法的な意味ってなんでしょうか?

売上は商品やサービスなどに対して、入ってくる現金(収入)の取引行為をさします。

早い話、他人に商品・サービス売ってお金を要求する行為(請求)をしたら「売上」として帳簿に記載できます。

決算では「損益計算書」が必要ですが、必ず「売上高」という勘定科目を用意します

経理や税務の人がわかるように決まった用語を使いましょうということですね。

仕事のサイクルと売掛

会社勤めや実際に事業している人はわかるとは思いますが、以下は業務の取引でよくあるサイクルです。

1 .営業・見積り発行(商品・サービスの紹介)
2. 受注(注文・契約)
3. 商品生産、サービス・開発(作る行為)
4. 納品(商品・サービス引渡し)(売る行為)
5. 検収(顧客の確認)※必要の場合
6. 請求書発行
7. 入金(現金の受け取り)
8. 領収書発行

このサイクルは事業者が先に商品やサービスを売り、代金は後日もらう「売掛」という状態となります。

売掛はお金をもらっていなくても売上なんです!

売掛で売上が立つ!

このように売掛によって売上が確定するので、この状態を「売上が立つ」と俗に言います。(誰が言い出したんだか・・・)

帳簿で数字を反映させてはじめて売上が立つといってもよいでしょう。

・事業者が商品やサービスを売る
・代金(現金)をもらっていない「売掛」の状態
・「売掛」と「売上」の関係を帳簿につける

なので請求書だけ先方に送って、経理に報告しないのは怒られる可能性があるので注意しましょう。

フリーランスの場合、はじめて売上を立てるとこんな感じでしょうか?

立った!立った!売上が立った!

売上のタイミング

会社や業種によっては、商品と現金を同時に取引する「現金売上」もあります。この場合は「売掛」は発生しません。

また、納品前に入金される「前受金」というケースもあります。

「掛売上」「現金売上」「前受金」の3つを比較すると決算時の税金対象も変わってきます。

・掛売上:入金されていないが税金対象
・現金売上:入金され税金対象になる
・前受金:入金されるが税金対象にならない

よって前受金は売上高として計上できないので、決算をまたぐ時には注意が必要です。

売掛金と未収入金

売掛金と似た「未収入金」は、主な事業でない特別な取引の債権のことです。例えば本業とは別にマンションや駐車場の家賃収入で滞納が発生した場合に利用します。

売掛金同様に金銭を受け取る権利には変わりはありません。

便利!会計 freee の売掛金

では、会計 freee での売掛金の登録はどうなるでしょうか?

結論からいうと freee 内で請求書を発行してあげれば自動でやってくれます

・売掛金の例

請求書を作成して「発行」します。これだけです。
※下書きの状態では請求が発生しないので注意

請求書に登録した売上日で借方に「売掛金」、貸方に「売上高」が自動登録されます。

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これで売上が立ちましたが、実際に現金を回収し忘れないように請求書に必ず期限日を設定しておきましょう。

便利!会計 freee の売掛金と現金

売掛金に対して銀行口座などで入金が発生した時に、決済処理します。

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これで、資金回収まで帳簿に記録できました!

決済処理は 銀行APIの連携をしておくと自動検出してくれる可能性が高いのでお勧めします。

不正受給ができる?

「持続化給付金」は実質前年度の「売上」がないと受給する条件を満たしません。

「売掛」を抜け道(というか後回し)として、架空の取引を「売掛」にして売上高を決算書に載せることも・・・(やっちゃいけないやつ)

去年はこれくらい売上あって、今年は売上が落ちました!

また確定申告を延長したことで、帳簿をでっちあげることも助長させたかもしれません。

ただ、そのうち税調がはいって証明できないとアウトですし、7年間逃げ回ることは不可能でしょう。

まとめ

「売掛」と「現金」はかならず一致しないということがわかりました。そして入金されなくても「売上」として立ちます!

日本では前納品、現金後払いという「売掛」方式がまだまだ多いと思います。(海外は知りません)

会計freee であれば「請求」はあらかじめ作成しておきいつでも「売掛」「売上」を入力でる準備をしておくとよいと思います。

これから年末に向けて経理ネタが溜まっていきますが、実務を含めて紹介していきます。

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