お遍路もどき４日目　マメが潰れた

この日は、６時頃から歩き始めた。
30Km歩いたが、途中昼食を食べて休んだりしたので、８時間弱ほどかかった。

天気は晴天。
世間ではみんな懸命に働いておられるのに、自分はひたすら歩いているというのが、何か非現実的な感じが少しした。しかし、これが今自分のすべきことと言い聞かせて歩いた。

途中、老夫婦が歩いておられた。
それを追い越して進んだのだが、かなり行ったところで、昼飯におにぎりを食べて休んでいたら、追いついてこられた。

ちょっとご近所を散歩という距離ではないところを見ると、私以外にも、どんな理由か、ある程度以上の距離を歩く人がいるのだなと思った。

一度休むと、再び歩くのがかなり辛い。
しかし、歩かないと家に辿り着かない。

歩きそのものは、辛さにひたすら耐えるのではなく、可能な限り気持ちよくなるようにしていたのだが、足のマメの痛さだけはどうにもならない。

痛みがピークに達して、もはや足を庇いながら歩く気力も失せ、もう足の指がちぎれてもかまわんくらいの勢いで、むしろ痛みが増すようなやり方で歩き抜いた。

家に帰って、風呂から上がったら、マメが・・・潰れていた。そしたら、あんなに痛かったのに、全然平気、快適。

気づき