寂しく浮かんでいる、ように見えるかも
銀河というものは、広大で漆黒の空間にパラパラと浮かんでいるように思えるかもしれない。
この地球から2億3千万光年の距離にある渦巻銀河(NGC 1706)も、写真で見る限りそんな感じに見えると思う。
しかし、実際は、我々の観測できる銀河の約半数は、ある種のグループに属しているのだ。このグループのことを銀河群といい、宇宙の一般的な構造を作っているのだ。
上のコンピュータグラフィックで作られて、ラニアケア(ハワイ語で広大な天国を意味する)超銀河団で、オレンジで囲ってある。
白い点一つ一つが銀河を表している。
青印のところが、我々の位置。
このように、銀河はフィラメント状に集まっている。
このイラストを見て、私が戦慄したのは、宇宙にはほとんど何もないところが圧倒的に多いのだということだった。
我が天の川銀河は、ラニアケアのイラストを見てわかるように、銀河が密集している場所にある。
それでも、我々の目には、250万光年離れた隣の銀河であるアンドロメダ銀河がかろうじて見える程度だ。
ラニアケアのフィラメント構造から離れたところに、もし太陽系が独立してあったら、それこそ夜空は惑星以外全く見えない、漆黒の闇が見えるだけだろう。
想像すると、ビビる。
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