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ヒクソンコンパクト銀河群40


https://esahubble.org/news/heic2205/

銀河は、単独で存在するのではなく、幾つもの銀河がある待ってグループを作っているのが宇宙では普通だ。

数百から数千個の銀河が集まっているものを銀河団(cluster of galaxies)、数十個程度の集まりを銀河群(group of galaxies)と呼ぶ。

写真は、ヒクソン銀河群40と呼ばれる、うみへび座方向、3億光年に位置にある銀河群だ。

ここでヒクソン銀河群40というのは、ヒクソンさんという方が作った銀河群のカタログの40番目のものという意味。

銀河団や銀河群に属する銀河は、互いに重力で引かれあった、合体することがよく起きる。

この写真でも、3個の渦巻銀河、レンズ銀河、楕円銀河が天の川銀の円盤面の2倍ほどの空間にひしめき合っている。

その結果、この写真の銀河群は10億年ほど経つと、合体して一つの楕円銀河になるものと考えられているのだ。

下の写真の左側がM60と呼ばれる楕円銀河。
大きさは、12万光年ほどある。

https://apod.nasa.gov/apod/ap120914.html

ヒクソン銀河群40もこのような形になるものと考えられているのだ。

このうちのどれか一つの銀河に属する星に住んでいて、夜空を見上げると、この4つの銀河が天空に大きく見え、さぞかし壮観な夜空だろう。

なぜなら、250万光年離れた、アンドロメダ銀河は、肉眼では満月の5倍ほどの大きさに見える。
天の川銀河の2倍の空間、つまり20万光年内にこれらの銀河があるということは、10分の1以下の距離にあることになる。

つまりは、10倍以上、満月の50倍以上の大きさで、これらの銀河が見える。また、距離も10分の1以下だから、明るさは100倍以上になる。

これが4個(自分の属する銀河以外)夜空に横たわるのだから、すごい光景だ。
見てみたいものだ。

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