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255時間露光して撮ったM51
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M51は、シャルル・メシエの有名なカタログの51番目に掲載された、相互作用銀河のペアである。
また正面を向いている渦巻銀河は、NGC5194としてもカタログされている。その右横の伴銀河は、NGC 5195である。
伴銀河からは、ダストレーンが伸びている。
渦巻銀河そのものには、ピンク色に光、活発な星形成領域が銀河全体に広がっているのが見える。
また、右横には、赤く光る広大な電離ガスの領域がある。
赤く光るのは、水素原子が光を発しているのだ。
水素原子が発光するには、強い紫外線が当たるか、高速で衝突する必要がある。
強い紫外線は、付近に若く高温の星があることが必要だ。
ちょっとみたところ、その様な状態ではない感じがする。
となると、二つの銀河が合体する過程で、互いの星間物質(水素)が、高速でぶつかり合ったということだろうか。
ちなみに、銀河の周りを取り囲んでいる灰色のチリの様に見えるものは、チリではない、と考えられる。
チリが光って見えるのは、星の光が反射している場合(反射星雲)、あるいは、チリが電離して発光している場合(輝線星雲)だ。
この銀河は地球から、3100万光年という遠くにある。
星の光が反射したものが、これだけ明瞭に見えることはないと思う。
また、チリが電離するときは、特定の色の光を発光するし、その発光には、近くに紫外線を出す星が必要だが、そんな感じではない。
となると、この光は、星そのものが出す光だと思われる。
つまり、この灰色のモヤは、銀河本体を取り囲んでいる無数の星(恒星)であると考えるべきだろうと思う。
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