映画「花束みたいな恋をした」レビュー
こんにちは。yookiecoです。
🎬イラスト付き映画レビューを不定期にアップしています。現在大ヒット中の「花束みたいな恋をした」を観てきました!
カバーイラスト
🎨カバーイラストはポスターイメージや映画のシーンを切り取って、パワポでお絵かきしてます。可愛いシーンいっぱいあって、選ぶの大変でした!猫さんが大好きなのでバロンを最初に描きました~🐈
あらすじ
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音 麦 (菅田将暉)と 八谷 絹 (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた恋する月日のすべてを、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。
鑑賞のきっかけとか
坂元裕二氏のオリジナル脚本の代表作「東京ラブストーリー」は見ていたけれど、「最高の離婚」も「カルテット」も見ていない。土井裕泰監督作品の「罪の声」はみたけれど、「映画 ビリギャル」は見ていない。そんな中途半端な私ですが、とても良い作品・・・!という評判を聞いていて。絶対に観に行こうと決めていました。
あと、菅田将暉さんと有村架純さんの共演なら間違いないだろうと。実際にお2人の演技を超えた表現はすごかったです。
映画を観に行く日の朝、Apple MusicでAwsome City Clubを聴きながら身支度をしていたのですが、まさか劇中で彼らの曲が流れるとは、偶然にも程が過ぎてビックリしました!他にも流れる劇中歌やサントラも大変良きでした。。。
レビュー
「刹那的な恋愛を絶妙なバランスで描いた作品」
私はこの話をハッピーエンドだと思っている。
刹那的な恋愛の多幸感とほろ苦さを、ちょっと煩わしく、だけど愛おしく、丁寧に描いていて。一晩たってもその余韻が続く。。
ここまで運命的な出会いをした経験がある人は、けっして多くはないだろう。だが、好きな音楽や映画について、周囲には理解してくれる人がいなかったが、好きだと言う人が現われた時の、小躍りする感覚を知っている人は、それなりにいると思う。性別に関わらず、いっきに距離が縮まるものだ。あの瞬間の輝きが、眩しいほどにスクリーンから溢れ出してくる。
しかし、恋人だろうが友達だろうが、ずっと同じ価値観を持ち続け、出会ったばかりの頃の関係性を続けていくのは、なかなか難しい。だからこそ、キラキラとした蜜月の日々があまりにも儚く尊い・・・。そして、飼い猫バロン表情からも汲み取れる彼らの気持ちの変遷が切なすぎるのだ。
とにかく主演の2人の実在感がすごかった。けれども圧倒的なファンタジーだった。ともすれば村上春樹の小説の実写化のようになってしまいそうな作品だが、絶妙なバランスで留まってくれたため、実写版「ノルウェーの森」のような悪夢を見ずに済み、胸を撫で下した。
(映画.com投稿よりリポスト)
記録
2021/2/7鑑賞 / TOHOシネマズ新宿