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第二の故郷・伊勢志摩の新たな魅力を掘る

第二の故郷とも言える三重県・伊勢市。

このクソ寒い真冬のタイミング(最強の寒波がきてるらしい)に、土日を使って伊勢志摩へ向かうことになりました。これまで何度も訪れた三重県伊勢市ですが、今回はいつもとは少し趣向を変えています。伊勢神宮参拝をあえて外すという贅沢なプラン。いつもなら伊勢神宮を訪れて終了、というのが多くの人の旅プランだと思いますが、「その先」にこそ素晴らしい伊勢の世界が広がっているんです。入口としての「伊勢神宮」は素晴らしい。ただ、その先を掘り下げてこそ、真の伊勢志摩を体験できる。そう改めて思った旅となりました。

今回も移動手段は自動車です。行きは雪の影響で6時間かかりましたが、帰りは5時間程度。これくらいの距離は慣れたものです。長距離移動は経験値がモノを言いますし、高性能な相棒で移動はラクラクになります。テクノロジーの進化で移動の障壁がどんどん下がっている今、この快適さがどれほどありがたいことか。(早く高速道路の完全自動運転が普及してほしいと心から思います)

雪景色の伊勢なんて初めて見ましたが、これがまた新鮮でした。朝8時に到着し、さっそくライドの準備を始めます。気温は低いですが、完璧な冬装備があるので問題なし。むしろこの寒ささえも楽しさの一部ですね。


伊勢志摩ライド/向かい風すら楽しい、サイクリング天国

ペダルを踏み出すと、あっという間に伊勢志摩の真髄が姿を現しました。少し風が強く冷たいですが、それすらも吹き飛ばす驚きの走行環境。驚くほど美しく舗装された道路、そして交通量の少なさ。もちろん信号機も極少。これがサイクリング天国でなくて何だというのでしょうか。風は強いものの、どんどんペダルを回したくなる環境ですね。

そして目の前に広がるのは、なんとも言えない美しい海。見るだけで新鮮な魚や海の幸を思い起こさせるような青い海。この色は千葉や伊豆とも違いますし、日本海とも、瀬戸内海とも異なる独特の美しさを放っています。さらに山道へと続く林道の舗装状態がこれまた完璧。荒れている箇所がほとんどなく、気持ち良く走り続けられるのです。

「なぜ今まで伊勢志摩をライドしなかったんだ?」
そう強く後悔するほど、この地でのライドは感動体験でした。海、山、海、山と完璧な舗装路が続く贅沢なアップダウン。自転車だからこそ感じられる景色、風の匂い、足元から伝わる路面の感触……車では絶対に味わえない感覚に満たされていきます。

自転車とはなんと素晴らしい乗り物なのだろうか。歩きでは到底たどり着けない場所に行ける一方で、自動車では感じることのできない匂いや風、そして微細な景色の変化を肌で感じることができる。伊勢志摩という地のポテンシャルを再発見し、改めて自転車の可能性を感じた瞬間だった。

すべてのサイクリストに伝えたい。伊勢志摩は「行くべき場所」ですよと。


地元の味に触れる

50km地点でちょうどランチタイム。せっかくならコンビニ飯ではなく、地元の方が行きそうな食堂に入ることにしました。明らかに場違いな自転車装備ですが、そんなことは気にしません(笑)。店内にはなんと外国籍の家族がいました。話を聞くとスイスから来たそうです。

そこで注文したのは肉うどん。伊勢うどんとは違いますが、濃い目の汁にやわらかい麺が絡んで絶品です。これで900円。高くはないし、満足度が非常に高い。ラグジュアリーな体験だけが旅の楽しさではない、そう改めて感じさせてくれる素朴で温かい一杯でした。


サウナ×冬の海/究極の整い体験

ライドを終え、宿に到着すると適度な疲労感が体を包みます。ここで待っていたのは至福のサウナタイム。サウナで温まった後、今回の「水風呂」はなんと冬の海です!おそらく水温10℃以下ですが、これがまた最高に気持ちいい。

川や湖には何度も飛び込んだことがありますが、冬の海に入るのはこれが初めて。海水が少し目に染みる感覚も含めて、新鮮な体験でした。全身に海のミネラルがしみ込むようで、体が軽くなっていくのが分かります。

このサウナと海を4セット繰り返し、完全に「整いました」。久しぶりに体の内側からリフレッシュできた感覚。頭の中のモヤモヤが一気に晴れるような爽快感です。平日の思考による脳に蓄積された老廃物それがモヤモヤだ。これが流れ出て取り除かれる感覚だ。最高だ。


夕陽とディナー/至福のひとときを

サウナでリフレッシュした後はサンセットクルーズだ。風が強くて寒かったのですが、それでも夕陽が沈む海の美しさは格別。自然が見せる一瞬の輝きに心を奪われない者はいない。(はず)

部屋に戻り、贅沢な空間でしばしコーヒータイム。窓を開けると波の音が心地よく聞こえますが、寒さに負けてすぐに閉めます(笑)。

おっと今回の宿泊はこちらです。伊勢志摩を可能な限り最高の体験にしあげていきたいということで!こちらに宿泊です。最高の人生には最高の体験が必要なんです。


夜はカウンターでのディナー

これがまさにエンタメそのもの。一つ一つの料理がアートのようで、感動を与えてくれます。聞けばシェフは伊勢志摩出身で、地元のネットワークを駆使して最高の食材を調達しているそうです。地産食材をふんだんに使った料理は、都内の高級店で味わうものとはまた違った深い味わい。これだけでも最高の体験だ。

年に数回だけ解禁するお酒もここでいただきました。久しぶりのお酒は酔いがまわるのが早い……。でもその酔いが心地よく、楽しい会話が続きます。気づけば3時間以上経過。これ以上ないほど満たされた時間でした。自室にもどり最高の空間で気絶するように眠りにつきました。(実際に気絶だと思う)


至福の朝――海を眺めながら贅沢な朝食

翌朝は再び自室にあるサウナで体を目覚めさせ、至高の朝食へ向かいます。すべてが体に染み渡るような感覚で、味わうたびに元気をもらえるような気がしました。窓の外には青い海が広がり、朝の光が差し込んでくる。これ以上ない贅沢な朝の時間でした。

家族を連れてきていない罪悪感はまるでありませんが(笑)、次回は家族を連れて来ようと決めました。


旅の終わり/また伊勢志摩へ

チェックアウト後、いくつかの予定をこなして帰路へ。渋滞もなく、スムーズに5時間で帰宅しました。夕飯は妻が用意してくれた手料理。豆ごはんを3杯おかわり。これもまた最高の味ですね。

数年ぶりに伊勢に足を運び、数年ぶりに会った人たちと、これまでにないくらいにいろんな話ができたことは最高の時間となりました。

「またすぐに伊勢志摩に行こう」
そう強く思った、充実した旅になりました。いろんな人に感謝。


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いもひろし
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