東京ムカデ 第34話
第34話
育三郎らしき人影を追って、壁から宿のロビーあたりを覗き込む寄子。
たくさんの人が、ソファでくつろいだりカウンターで手続きをしたり売店を見たりしている。
キョロキョロする寄子。
(やはり、幻だったか! 疲れているのか)
それらしき人物がいない・・。
そういえば母親をほったらかしにしている。
ちょっと落ち着こう、ソファに腰をよっこらしょと下ろしてボーっと人の行き交う姿をしばらく眺めた。
その時、うしろからポンポンと誰かが寄子の肩を叩いた。
⁉︎ ひっ
慌てて振り向くと、、、。
つづく
気に入っていただけましたらサポート、よろしくお願いします😃