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東京ムカデ 第10話
第10話
ある日の土曜日の午後、家でテレビをボーッと観ていた時、寄子の携帯が突然鳴った。
慌てて手にすると知らない番号が表示されている。
(もしかして?)
少し戸惑ったあと思い切って出てみた。
「はい、、百足です。」
「・・あ! 良かった、百足さん? 分かりますか?僕、院生の森と言いますが」
「あっ! ひゃーー!え?も、森くん?
ご、ごめんなさい、本当にお電話くれるなんて思ってなくて!」
声が裏返っていた。
寄子はもう心臓が爆発しそうなくらい舞い上がってしまって自分の顔もカーッと火照るのが分かった。
「あ、いえ、ムカデが家に出て怖いなんて言ってたから、、。電話番号を渡すくらいだからよっぽどだと思って。。
気になりました。急なんですが、明日ちょうどバイトまでの時間、お昼少し時間あるので伺いましょうか?」
つづく
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