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16/andymori

16のリズムで空をいく 昔の誰かに電話して
貰った花をまた枯らしながら 今度呑もうねと 嘘をつくのさ


仙台からの帰りの新幹線で、この文を書いている。
ナンバーガールのための旅行だったけれど、二人の友人と会った。


一人は果たして友達と呼ぶべきか、というくらいあまり会ったことがなかった友人。正直全く違う人間だと思っていたのだけど、どうして、何かしらかは重なったりするものだ。個々人の生きづらさなんて、本当に人が想像できるものではないね。どうしたら楽しくなるかなって真剣に考えると、でも結局「目を背けないこと」でしかないから、伝え方を考えながら、でもそういうことを言いづけていかなきゃいけないな、なんて思ったりした。自分に対してもね。

もう一人はもうずっと知り合いの、地元の友人。角度によっては本当にちょっとダメなやつなんだけど、でもとても「人間」に興味があって、とにかく仕組みを知りたがる友人。実際彼は人の心の動きと行動に物凄く興味があって、医者になった。
彼は容姿も整っているし、人前での振舞い方も器用だし、基本的に何でもできる。しっかりと満たされて生きてきて、基本的にまあまあ逆の人間なのだけど。高校の当時付き合いがあったそのコミュニティの中で、何故だか彼とだけ僕はいまだに交流がある。全く違う育ち方をしてきたはずなのに、何故だか僕らは同じ様なとりとめないのないことを考え続け、あっては話す。2年ぶりくらいにあったが、お互いにお互いの思考がアップデートされているのをダラダラ話しながら確認してく。必ず「なぜ」そう考える様になったのかを互いに聞きながら。数年に1度くらいに会う友人になったが、彼と僕が合う時はいつも言葉にせずとも「前回のつづきから」プレイしているのだ。懐かしさに喜ぶこともせず、当たり前に何があって今どうしているかを話し続ける。お互いお互いの話は40%くらい聞き流しながら、とにかく一生懸命自分のこれまでについて話し続ける。そしてまた別れを惜しむでもなく、普通に別れる。

今日もさらっと別れて、一人仙台の繁華街を歩きながら音楽を聴こうと思って、最初に浮かんだのは16だった。多分andymoriは僕にとって郷愁であり青春であり、帰る場所なのだと思う。

次はいつ会うのかな。全然わからないけど、会ったら続きをすればいいや。

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