よんろー

米国MD州住み。30歳を過ぎてから初のアメリカ生活。忘備録、日常のあれこれ、思ったことなどを書いていきます。 ネットだと海外生活のキラキラした所ばかり出て来がちなので、あえてネガティブな話題にも触れていきます。

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米国MD州住み。30歳を過ぎてから初のアメリカ生活。忘備録、日常のあれこれ、思ったことなどを書いていきます。 ネットだと海外生活のキラキラした所ばかり出て来がちなので、あえてネガティブな話題にも触れていきます。

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語学学習という名の底なし沼。その楽しさと危うさについて

多くの人にとって、外国語学習のきっかけは大学の第二外国語の授業かもしれない。少なくとも僕の場合はそうだった。 大学一年生だった当時、楽単だと噂されている授業がいくつか存在した。卒業に必要な単位を4年間で首尾よく稼ぐため、「楽単」で単位稼ぎをする私大学生は沢山いるが、大学に入学したての僕は、そうした学生の一人だった。 とある欧州言語の授業が楽単と聞いて、出席してみる。すると案外楽しい授業で驚き、気がつけば外国語学習にすっかりハマってしまう。そうして大学が夏休みに入り、休みの

    • ワーホリ系Youtuberの若者たちを見て思うこと・伝えたいこと

      私は、ワーホリ系YoutuberのVlogをを観るのが割と好きだ。いくつかのチャンネルを登録して欠かさず視聴していることもあり、Youtubeは新しいワーホリVloggerたちをオススメしてくれる。おかげで、観るものに困らない状態だ。 それにしても、どうして私は彼らの動画を観るのが好きなのだろうか。 2010年代、つまり私が20代でまだ若かった頃、ワーホリではないが、私も彼らと同じように海外で生活した経験がある。(ちなみに、現在も国際結婚を経て海外生活を送っている。)

      • 体験型エンタメとしての海外生活の楽しさと、その「有効期限」について

        初めて海外へ出た時の感情を今でも覚えている。20歳の時に人生初のパスポートを手に入れて、ドイツへ3ヶ月滞在することに決めた。3ヶ月は客観的にみて大変短い期間だったが、それまで一度も日本を離れたことの無かった僕にとっては、とても長いものに感じられ、あたかも大冒険に出かけるかのような気分だった。 出発前夜は成田空港のホテルに泊まった。当時は都内に住んでいて、お昼のフライトだったから、本当は前泊する必要など全く無かったが、初めて海外へ行くということで、念のためホテルに泊まったのだ

        • 北米アクセントを持たないアメリカ移民の私

          「あなたのアクセントは一体どこから来たものなの?」 英語で誰かと会話をしていると、時たま私のアクセントについて質問されることがある。なぜなら私のアクセントは英語ネイティブ・ノンネイティブの様々な発音が混ざり合っていて、相手の好奇心を引きつけるには十分なほど個性的な訛りだからだ。 私の英語アクセントが独特なのは、第一に英語を第四言語として話していることが大きい。日本生まれ日本育ちの日本語環境で成人したのち、大学入学後にドイツ語と中国語(マンダリン)をそれぞれ学んだ。本腰を入

        • 固定された記事

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          白人のいないアメリカ生活。米国社会に馴染むとは何なのか?

          何かのタイミングで、自分の妻がアメリカ人であることを誰かに話す時がある。それは例えば新しく知り合った人と世間話をしている時だったり、あるいは昔の知り合いと偶然出会って、これまでの身の上話をしているときだ。 僕がアメリカ人と国際結婚をしていることを口にすると、大抵の場合、話し相手の国籍に関わらず、彼らは僕の妻が白人であることを想像する。僕の妻がどの人種であるかを直接は聞いてこないものの、基本的に白人であることを前提にして僕の話を聞くといった具合だ。 けれども僕の妻はいわゆる

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          【国際結婚】アメリカへ流れ着いた男の末路

          自己紹介欄のところにさらっと書いているが、実は僕はアメリカ人と結婚してから数年後にアメリカへ移住するまで、米国はおろか南北を合わせたアメリカ大陸そのものに足を踏み入れたことすらなかった。そもそもアメリカ人と結婚すること自体いわば想定外の出来事で、人生全く何があるか分からないなと何かに付けて思ってしまう。 けれども、海外そのものに全く関心がなかったのかと聞かれれば、決してそういうわけではない。大学進学後に某欧州言語と中国語学習にハマり、大学の専攻そっちのけで海外というものに夢

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          2010年代の海外ブロガー達は一体どこへ消えた? 現代の海外出稼ぎブームと重なるワケ

          2020年代は、どうやら海外出稼ぎがブームらしい。YouTube、インスタ、Xなど、あらゆる媒体で海外出稼ぎを煽り立てる謳い文句が容易に目に付くようになった。「月収⚪︎⚪︎万円越え!!」などと現地で得た収入を日本円に換算して報告する者で溢れ、また仕事や住居探しのイロハを指南する情報を発信するインフルエンサーも多く見かける。しかし、こうした海外出稼ぎは実は必ずしも新しいものではない。 2010年代においても、現在の海外出稼ぎと全く同じように、ワーホリビザを取得して豪州のファー

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          海外渡航がつまらなくなった理由(そして2000年代海外系ブログの楽しさについて)

          2024年の現在、海外生活に関する情報は数十年前と比べて圧倒的に手に入りやすくなった。ツイッター、インスタ、TikTok、YouTubeなど、情報発信できるプラットフォームがいくつも存在し、誰でも情報にアクセスしたり発信したりすることが可能になったからだ。容易に海外生活を垣間見ることができることから、ある意味で世界が小さくなったかのようにすら感じられる。 けれども昔はそうではなかった。たとえば10年前ですら、今と比べれば情報源は非常に限られていた。大きな情報発信源といえば、

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