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Yononakaレポート㉟「チャンス」

スクールで月1回開催している「Yononaka」
今回は「チャンス」というテーマで計14名でYononakaを創りました!(小学生7名、中学生1名、高校生1名、社会人5名)

まず「チャンスと聞いて、何を思い浮かべますか?」と尋ねました。

「勝てそうな感じ」
「ゲームでよくきく、クレーンゲームとか」
「相手に負けているところから一気に勝てそうなとこまで行く」

なるほど。基本的にはポジティブなイメージですかね?では、「チャンス」の反対の言葉は何でしょう?多くの人は「ピンチ」を思い浮かべるのではないでしょうか?

そこで、まず最初のお題ではチャンスやピンチについて自由に話し合ってみたいと思います。自分の経験が思いつかなければ友達の経験でもいいし、自分がチャンスやピンチについてどう考えているかでもOKです。

お題①「チャンスの経験、ピンチの経験を話そう」

ざっくりとしたお題で自由に話し合ってもらいました。各々のチャンスやピンチの捉え方や考え方、どんな経験をしてきたかを伝え合えたんじゃないかと思います。

「ピンチはチャンスに」と言う言葉、聞いたことあると思います。物事の捉え方次第で、ピンチをチャンスに、ポジティブな出来事に変えることができれば、楽しいと思います。

次のお題では、そんなアイデアを出し合ってみましょう。3つの状況のうち、どれを選んでも構いません。ピンチをチャンスに、ポジティブに捉えるアイデアを考えてください。

お題②「このピンチ、チャンスに変えられる?」

自分自身の経験から出た具体的な意見、独自の視点でイメージした意見など、さまざまなアイデアが集まりました。次に同じようなピンチに遭遇した時、参考にしてみるといいかもしれません。

ひとつ「ピンチをチャンスに」変えて大成功した会社の事例を紹介します。ふせん(ポストイット)はどうやってできたか?知っている人いますか?

もともと作ろうとしていたのは「絶対に剥がれない強力な接着剤」でした。しかし、なかなかうまくいかず、作ってもすぐに剥がれてしまうものばかり。失敗作がどんどん溜まっていきました。

そこで、「この失敗作を何かに役立てられないか?」と考えることにしました。すると、「簡単に剥がれてしまう」ことを「少しだけ接着するもの」ととらえると、使い道があるのではないかとひらめきました。例えば、本に挟むしおりなどです。

そして、その後微妙な接着力を研究していった結果、今のポストイットが誕生したそうです。
このように、物事の捉え方や発想次第で、ピンチがチャンスに変わることがあると思います。目の前の出来事をチャンスだと思って行動できるかどうかで、人生も豊かになっていくかもしれないですね。

このあと休憩を挟み、後半へ進みました。

後半ではまず、イチロー選手のピンチの考え方について、動画を見ながら考えていきました。(02:16~)

イチロー選手は動画の中で、
「『ピンチをチャンスに』という言葉があるけど、実際ピンチの時にそんなメンタルになれない。ピンチはピンチ。でもそれを乗り越えた後に、それはチャンスだったと思えるのかもしれない。」と言っています。

前半のワークの反対のことを言っているようですが、恐らくピンチを感じる時間軸の違いだと思います。「ピンチをチャンスに」という言葉も間違いではないし、ピンチを迎えている瞬間はピンチとしか思えないのも事実。そう考えると、ピンチとチャンスは反対の言葉ではなく、むしろ表裏一体なのではないかと感じます。

ちなみに、イチロー選手のことを知らない人が多かったんです。これには驚きました!
だけど、動画の内容はしっかり伝わっていたようです。1人の子は「動画の時にチャンスについて考えてたんやけどさ、チャンスって成長できるためのモノじゃないんかな?ピンチになったとき、これはいいことに繋がる可能性があると思ったら自分の進歩につながると思った。」と言っていました。イチロー選手の存在は知らなくとも、伝わるモノは伝わるのだろうなぁと思いました。

ピンチに直面すると、普段のやり方が通用しなくなり今までの行動を変えないといけない状況もあります。例えば、発表の最中に頭が真っ白になったら、即座にアドリブで対応するしかありません。慌てて考えながら対処していくのですが、それが意外とうまくいくこともあります。

上手くいかなかったとしても、脳は普段より活性化するだろうし、その経験は必ず自分の成長につながります。
その一方で、毎回同じことを繰り返しているとどうでしょうか?それは発表者によっては快適かもしれませんが、成長につながるとは思えませんし、聴いている方も何となく退屈を感じるのではないでしょうか?
この快適な状態のことを「コンフォートゾーン」と言います。

コンフォートゾーンは物理的な環境だけでなく、精神的に快適な状況のことも指します。基本的にコンフォートゾーンにいる時は、リラックスできて頭も冴えてパフォーマンスも良いです。でも、その状態に長く浸っていると、新しい行動や環境に踏み出すのが難しくなってきます。快適さに慣れ切っていると、だんだんチャレンジできなくなってくるのです。

ですので、このコンフォートゾーンの境目が曖昧なうちに、迷ったらチャレンジしてみる!そんな行動が大切ではないかと思います。そこで最後のお題では、チャレンジについて考えていきます。

ワーク③「自分の普段の生活や行動で、「ここを変えたい!」と思うこと」

今の自分の生活や行動で、「ここを変えたい!」と思うこと、または「新しく挑戦したい!」と思うことを宣言してもらいます。できるだけ〇月までに、と期間も設定して、みんなの前で宣言していきましょう。

多くの子どもたちが「やらなきゃと思っているけど、なかなか行動に移せない」「面倒くさい」と感じていることを口にしていました。これは誰もが経験すると思いますが、それを乗り越えるためには「まずやってみる!」「飛び込んでみる!」という気持ちが一番必要なのかもしれません。
その点において、今日や明日といった「すぐにはじめるぞ!」と宣言している人が結構いて、すごくいい雰囲気でした。その熱が冷めないうちにぜひ行動してほしいと思っています。

迷ったときに「これはチャンスだ」と思って挑戦してみる。その経験を通じて、徐々にコンフォートゾーンが広がっていきます。そうすることで、自分のパフォーマンスを発揮できる場が増え、成長を実感でき、自信もついてくるでしょう。

もし結果がうまくいかなかったとしても、経験値は得られます。バトルゲームなんかでもそうですよね。それと同じでチャレンジすることで、経験値がたまっていくでしょう。

そうすることで、その経験値を能力に振り分けられるようになります。その結果、最終的にはできるようになるでしょうし、後の選択肢が増えていくでしょう。知識や経験を積み重ねた先に、今まで見えなかった新しい景色が広がっているのです。
小さなことで構いません。むしろはじめやすいこと、些細なことから自分の殻を抜け出して、挑戦を重ねて経験値を増やしていってほしいと思います!



参加者の感想の一部を以下に記します。
・イチロー選手の言葉が印象に残りました。
・チャンスは生きるために必要なチャンス?と言っていた(はず)ことが、自分もピンチはチャンスではなくて、ピンチが、今までの状況がころっと変えることで、今までの自分ではなくなる機会を得ているからだと思うので、そうだなと思いました。
・中学校の頃に見た本にあった松井秀喜選手の本で「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」という言葉があったなと思いました。
・ピンチをチャンスに変えるワークで、「5分遅れるだけで怒るような人とは縁を切る」という意見。思い切りの良さが自分になくて印象的でした。
・自分で決めたことを(今日から)って決めて実行することがすごいなぁと思いました。

授業レポートは以上になります。
次回は「劇」をテーマに、参加者同士コミュニケーションを取りながら考えていきたいと思います。

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