★ 学校歴と学問歴
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
私は、学歴社会、学歴コンプレックス、というような言葉をたくさん聞いてきた。
私の専門は、教育思想史。
学歴ということについても、ひとつの考えを持っている。
人を正しく表現するものは、学問思弁行歴だ。
どの学校に行ったということより、どこで、誰から、何を学んで、何を考え、何を思い、何を語り・書き、何をしてきたか。
こちらのほうに、学校歴の何百倍もの情報がある。
私は、いわゆる中卒の人たちにも、大学院の博士課程、修士課程を修了した人たちにもたくさん接してきた。
そもそも母親は、小学校も3日に1度くらいしか行けなかった人だ。
その総まとめとして、学校に行かなかった人で、大学院に言った人以上に頭の使い方が上手い人はたくさんたくさんいる。
このことは、はっきり言える。なぜなら、直接そういう人たちと接してきたから(笑)。
人間にとって本当に大事なことは、学問思弁行歴だ。
君にはこのことをよくわきまえて生きていって欲しい。