★ 世界最高水準に狙いを絞り、目前の歩みを愉しむ
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
私は、結局は、何一つ世界一の世界とか日本一の境地とかには到達することなく今日の日を迎えている。
-陸上競技では歯牙にもかからなかった
-ギター? 話にならないレベルで終わった
-民謡・尺八? 日本一の人たちと比べたら、お呼びでない水準だ
-執筆・著作? まだ一冊の本も出していない(共訳が一つだけ)
-将棋? アマチュア三段止まり
-……
ただ一つ、その中途半端さだけは相当なレベルかも知れない(笑)。
しかし、世界一、日本一のものには数多く接してきた。
全日本◯◯選手権というものを観るのは愉しみだったし、さまざま良い刺激をいただいた。
何をするにしても、世界最高峰に繋がっているのがよい!
何を観るにしても、世界最高峰のものを観るがよい!
上には上がいくらでもいる、という感覚は自分を伸びやかにする。
しかし、いざ自分でやるとなると、その世界最高峰のレベルがどれほど遠い世界か思い知らされる。
その差に打ちひしがれる。惨めなものだ(笑)。
しかし、その遠い遠い先の素晴らしい世界に向かって、日々ほんの少し近づくことはできる。
どんなに低レベルでも、この成長進歩することだけはできる。
そのわずかな、考えようによっては誠に惨めな、しかし確実な成長進歩を喜ぶ。
その課程のいろいろな景色や小さなドラマを味わいつつ。
これが現実問題として最も賢い生き方のようだ。
狙いは世界最高峰、やることは目前のわずかな成長進歩。
このバランスがとれたら、生きることはとても素敵なドラマになる。
だから、今の状況がどれほど低レベルで惨めであってもいい。
堂々と世界一、日本一を目指すと宣言して、嬉々として取り組んでいくのだよ。