半年先を想うことの威力
君はこれからいろいろな占いの類いの話を聞くことになるだろう。
こちらから頼まなくても、向こうの方から話してくる(笑)。
そうしたものに無駄に振り回されることのないよう、このことだけは心得ておきなさい。
大方の占いの免許を持っているという人から聞いたことがある。
「ある理屈があれば、それを否定する理屈もちゃあんと揃っている。つまりは何にもありはしないんだよ」と。
作家の野末陳平は、若い頃アメリカで占い師として成功した。その彼が書いていたのがこれだ。とにかく、「六か月先にいいことがある」というのを手を変え、品を変え言うのだそうだ。占いの手段なんて実は何でもいいのだそうだ(笑)。
半年先に必ずいいことがある! そう思うとなんだか嬉しい。
半年先は現実性のある近未来だ。そんなに遠くもなく、すぐというのでもない。
これからの努力が実を結びそうな氣がしてくる。
占いはその心理を突いているという。
私も付き合いで一度だけ渋谷で占い師にみてもらったことがある。
「来年6月頃、いいことがありますねぇ」という結論だった。
その日は12月で忘年会帰りだった(笑)。
事実、いいことがあった。結婚したのだ。占いより少し早めだったが(笑)。
私は「半年先に必ずいいことがあるよ」という心持ちでいたらどうなるか、実験してみた。
そうすると、目の前の面白くないことなぞどうでもよくなり、それよりもまったく新しい出会いがあったりするのかもなどと、ワクワクしていることが多くなった。
それに、「おいっ、半年先は◯◯だぞ!」と自分に言い聞かすと、一氣に事前対策モードになる。
やってみて、その威力を感じ取り、生涯の習慣にしなさい。
未来を見据えて生きなさい、ということだが、具体的には「明日」そして「半年後」を見据えることだ。
どちらも、すぐの行動に繋がる。それが大事なんだよ。