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疲れることを積極的に許し疲れる前に休む
疲れない、疲れにくい生活ができたら素晴らしいではありませんか!
疲労対策!……これはもっともっと注目され研究されてよいテーマではないでしょうか?
疲れは病の原因にもなり、誘因にもなりますね。
子どもの頃、わたしが住んでいた地域はほとんどが兼業農家で、農作業をしている大人の姿をたくさん見ていました。
農作業をしている大人たちは、動きは遅いし、すぐ休むし、天氣のよい昼間なんかは木陰などで長いこと昼寝しているし、すぐお茶を飲んでは喋って笑っているし、ルーズな怠け者っぽい人ばっかりだ!、などと思っていました。
しかし、今にして思うと、高度な疲労対策が出来ていた人たちだったんだなとわかります。
けっして怠け者だったのではなく、それが証拠に、夏の日の長い季節には、朝早く出かけて草刈りなどの仕事を終わらせていたのでした。
それこそ、朝飯前で涼しい時間帯に、子どもたちが起き出す頃までに一仕事を終えている、それが農家の普通の暮らし方でした。
厳しい肉体作業が続く農業で、いかにできるだけ疲れないようにするか、その知恵が共有されていたのですね。
暑い中で立ち仕事をしていれば疲れるのに決まっています。それを否定せず、むしろ積極的に受け入れて、疲れる前に休む!……そういう知恵だったのではないかと思うのです。
そういうことで、私も、「こんな程度で疲れていられるか」などとは一切思わず、疲れやすいし飽きやすいことを許し、すぐ休むことを積極的に実行し、とにかく「疲れた」とは言わせない、言う必要がないようにと、何事ものんびりしたペースでやるようにしています。
おかげでとても楽になりました(笑)。
というのも、私は若い頃は身体に自信があったためか、どこかに疲れることを忌み嫌う心が有りました。それは、現実問題として、逆に天地自然に逆らう無謀な心の使い方で、それも疲れの原因になっていたんですね(笑)。(極意塾投稿No.313)