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氣分を安定させ、脳を活性化し、学習効果を高め、居眠りを防止する:見上げてごらん理論(4)

人は、遠くを見ていると、身体も精神も安定し、身体と精神の統一が取れるようにできています。これを極意塾では、以前「遠見理論」と称していました(笑)。

体感的には、絶対の確信があります。
極意塾では、遠くを見ている時と、近くを見ている時とで、どういう違いが身体に生じているかを確認するテストを行います。
近くを見ている時に身体を押すと簡単にぐらつきます。
遠くを見ている時は身体を押されても崩れません。修行を積んだ人は微動だにしません!
身体の安定度が全然違うのです。

小学生の頃、よくバス酔いしました。バスに乗っているだけで、車酔いするのです(笑)。
その時、「遠くを見ろ。遠くを見ていれば大丈夫だ」と言われて、苦しい氣分を押さえて、必死に遠くの山や雲を見続けていたものです。

そうすると、すぐ治るということはないものの、ひどくはならず、なんとか目的地までは我慢できたのでした。そういうことが何度もありました。

乗り物酔いの薬を飲むこともなく、ただ近くのものではなく遠くのものを見る。たったこれだけで、車酔いから解放されたのです。

例えば、道を歩いている時、横断歩道で信号待ちをしている時、どこを見ているでしょうか。
わたしは、足下が安全であるなら、その場から見える最も遠い所にあるものを見ることにしています。
それは、大抵の場合は、山の端であったり、雲であったり、遠くの建物であったりします。

遠くを見る。たったこれだけのことで、心も身体も安定する! 素晴らしい技だと何度思ったか知れません。(極意塾投稿No.046)

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