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易しく書かれたものから読む
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
中学生の私は『植物』で難しい本から読み出す愚を犯した。
私は高校時代にも同じ失敗をやらかした。
将来ドイツ語を学ぶことになるだろうからと、古本屋で「ドイツ語入門」というような本を買った。
しかし、これが入門とはいいながら、非常に難しく書かれたもので、読んでもほとんど分からず、少しも面白くなかった。
結局、しばらく飾ってあっただけになった。
もっともっと簡単なものからやればいいのだ!
そこで反省し、先に子ども向けの本を読んでからオリジナルの著書を読むという技を何度もやってみた。
例えば、勝海舟を研究するに、まず子ども図書館に行って、勝海舟関係の本を片っ端から読んだ。
小学生向けだから、わかりやすい(笑)。
挿し絵も豊富で楽しい。
子ども向けの本は、実はかなりの割合で、その道の大家が書いていたりする。
書かれている事は、要点ばかりだから、どの部分が大事なのかがよく分かる。
また、子どもが読んで飽きないように工夫されてもいる。
とてもわかりやすく書かれたダイジェスト版だ。
ひととおり、子ども向けの本を読んでから、原典に当たる。
すると下調べが済んでいるようなものだから、理解がスムーズだ。
それで難なく勝海舟全集を読破するというようなこともできた。
易しいものから読み始めよ。
今の自分には難しいと思ったら、プライドも何もどうでもよい、子ども向けの本に手を伸ばせ。
ところで私は、中学生の時の失敗を繰り返さないよう、あの『植物』を今も持っているのだよ(笑)。