氣分を安定させ、脳を活性化し、学習効果を高め、居眠りを防止する:見上げてごらん理論(3)
人はどの位置にあるものを見ているかに甚大な影響を受けています。
そのポイントは目線の角度です。
目より上にあるものを見ているか、目よりも下にあるものを見ているかによって、心身の状態は大きく違ったものになります。
これを極意塾では、以前は「どこ見てんの理論」「見上げ見下げ理論」等と呼んでいましたが、今は「見上げてごらん理論」としました。
目線の角度は、眠りにも直接影響があります。
目よりも上にあるものを見続けているなら、1時間や2時間程度なら、絶対に居眠りしないでいられます。
流石に2日も3日も徹夜した後などは例外でしょうが、人間、多少眠たいくらいの状態なら、目線を上げていれば、2、3時間くらいは居眠りせずにいられます。
これは実際に千回以上やってみて、成功率100%です。
講演、セミナー、授業といったところでは、ひたすら講師や先生の顔を眺めていればいいんですね。
通常、講師や先生の顔は、目の位置より高い所にあります。それを見続けていれば、目よりも下を見ることにはなりません。したがって、居眠りすることはありません。
反対に、眠りたい時は、目の位置よりも下に目線を向けていればよく眠れます(笑)。
居眠りしている人を観察していると、必ず下を向いています。今まで例外を見たことがありません。顔を上に向けて眠っている人はいましたが(笑)、その場合も目線は下向きでした。
目線を上げていれば眠らないでいられるという原理は、反対に、目線を下げていれば眠りやすくなるという原理でもあります。
眠りたいときには、下の方を向いて目を瞑っている。たったこれだけで、眠りやすくなります。
これも何百回となく実験しました。電車に乗っていて、下の方を向いて瞼を閉じていると、「こんなことで眠れるかいな?」と思いながらも、いつの間にか眠りに落ちていることが多々有ります。
(極意塾では、乱暴なのは承知の上で、「睡眠とは目を瞑っていることである」「一呼吸でも目を瞑れば睡眠である」と定義していますが、これについては別途記載します。)
どこに目を向けているか、目より上のものか目より下のものか、これだけで生存の幸不幸を左右する眠りを、簡単に、ある程度コントロールできます。これはスゴ技です。(極意塾投稿No.045)
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