役職は自ら求めるな
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
私は、学級委員長とか生徒会長とか、そういう役職をやらされるのが嫌だった。
嫌だったが、拒否しきれなかった(笑)。
しかたなくなったが、なったとなれば、氣を抜かず一所懸命やった。
六十代後半という年齢になって振り返ると、こういう役職に対しては、①自ら求めないこと、②頼まれたならなるだけ拒まない、③受けたなら力を尽くす……この方針で通すとよかったと思う。
これは、下に記すベンジャミン・フランクリンの言葉に影響を受けてのことだ。
自ら求めたことが何度かあったが、そういうときは決まったように酷い目にあったものだ(笑)。
自分からはけっして求めないこと。これがストレスを減らし幸福度を高める技だよ(笑)。
「わたしは、以前に、自分からはけっして公職を求めはしないが、頼まれたとなればけっしてこれを拒まないことを主義としているさる公人の話を読んだか聞いたかしたことがあります。わたしは、この主義に賛成です。そして、この主義にさらにもう一つ付け加えて実行したいと思っているんです。つまり、わたしは、公職をけっして求めないし、けっして拒まないし、またけっして辞めないつもりです。もし合議会がわたしの書記の職をやめさせて他人にやらせたいというんでしたら、遠慮なくわたしからその職をお取り上げになるがよろしい。わたしは、自分のほうから辞職して、わたしの敵にいつか仕返しをしてやる権利を捨てるようなことはけっしてしないつもりです」(ベンジャミン・フランクリン自伝第8章)