小学四年の学力があれば大丈夫:小学四年理論(1)
わたくしの元々の専門は教育学です。
自分で自分をよくするにはどうしたらよいか、というのが出発でした。
それは「自己教育」という言葉に繋がりました。(わたくしの中では、「自己教育」はわたくしの造語でした(笑)。)
自己教育について学び研究するために、大学、学部、専攻、そして大学院を選びました。
大学での専門は「教育思想史」でした。
その教育思想史で非常に重要な考え方のひとつに「学歴」があります。
人によってはデリケートな問題でしょうが、だからこそあえてあげておきたいと思います。
学歴には、学校歴と学問歴があります。
学校歴は、その名のとおり、どの学校に通ったか、卒業したか等のことで、一般にはこれが学歴とされていますね。
学問歴は、何を学んできたかです。
学問とは、もともとは「学問思弁行」の略で、学ぶ、問う、思う、弁ずる、行うまでを含むトータルなものです。
人が学ぶという行為をするのは、どこでもできることですから、基本的には学校とは関係ありません。
ただし、学校という所は、それがやりやすい環境であるとは言えるでしょう。
わたくしは、数多くの超高学歴者とも重度の知的障害のある方ともお付き合いさせていただきましたが、学校歴は中卒で素晴らしい学問歴を持っている方をたくさん存じ上げております。
しっかりした勉強を積み上げていて、恐ろしいまでに頭脳明晰、人のこと、世間のことを裏の裏まで正確に読み切る洞察力を持つ優れた中卒の方は少しも珍しくありません。
それは、わからないことを人に尋ねて聴いて学ぶ、本を読んで理解する、自分で自分を教育するということができるからですね。(以下、次回に)(極意塾投稿No.146)
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