将来を見据えて中学時代にやるスポーツを決める
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
片田舎の顧問のいない中学陸上部。
県大会は真夏だからと暑い日の暑い時間帯に練習していたら、職員室から「誰だ、このキチガイ子どもは!」という声が飛んでくる学校。
そんなところで反抗心を出すから、教育とは何なんだ、学校って何なの、指導者がいなくても成長するにはどうしたらいいんだ、というようなことに興味を持つようになる。
その結末として、君はやがて教育学を専攻するようになる。
テーマは「自己教育」。
しょうもない田舎中学校の陸上部での悔しい経験が、一生の方向を決めた……そんなような中学時代になった。
それはそれでひとつの生き方だ、としよう(笑)。
しかし、君には将来はどんなところでどんな生活をすることになるのか、それを研究調査するという知恵が足りなかった!
足りないと言うより、そういう発想が無かった!
もしそういう思考習慣を持っていたら、判断は大きく変わっていた。そしてその後の人生も大きく変わっていた。
将来、陸上競技で大会に出て活躍するのは無理だ。やってもただ参加者数の足しになるだけだ。
それより、草野球、ソフトボールといった機会がいっぱい待っている。
君の二人の息子たちは、二人とも野球が大好きで、少年野球のチームに入ることになる。君はそのチームでコーチをやる。
そこまで見通せたら、自分も野球部に入ったほうが賢いとは思わないかい?
未来を予想し、それに向けて最善の道を選ぶ。
これは事前対策という生き方だ。
私はこれに欠けていた!
欠けていたから、無駄な努力をいっぱいすることになった。
苦労が多い割には評価は全然低い。そういう損な道ばかり歩むことになった!
中学生の君が「そんな将来のことなんて予想がつかない」と思うのは自然だ。
ならば、周囲の大人に、少なくとも三人の尊敬できる大人に素直に相談してみることだ。