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今行っている事に集中しパフォーマンスを向上させる極意:実況生中継理論(2)

実況生中継をすると、今行っている事に集中しパフォーマンスを向上させることができる、という話です。

【イチローのWBCでの実況生中継】

実況生中継で強く印象に残っているのは、2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝、延長10回表、ツーアウトランナー2、3塁での、最大に緊迫する場面でのセンター前ヒット、値千金勝ち越しタイムリーです。

この時、何千万人という野球ファンが固唾を飲んで見守っていたイチローの打席。

なんと、この時、イチローは自分で実況生中継をしながら打席に立っていたのだそうです。

「さあ、最高の場面がやってきました。イチロー選手、いつものルーティンでバッターボックスに立ちました。」

「第5球、フォーク! おっと、イチロー選手ファウルです! しっかりボールに当てました!」

「さて次はどんなボールで攻めてきますでしょうか? イチロー選手、集中してピッチャーの動きを見ています!」

などと心の中でやっていたのでしょう。

私もこのシーン、生中継で手に汗握って見ていました。

あの時、いちばん冷静を保っていたのは、他ならぬイチローだったかも知れません。

事実、身体のパーツがバラバラにリラックスしていつつ、ボールを打つために統一した芸術的な動きをやってのけました!

リラックスと集中が同時にできた最高のパフォーマンスですね。

それを成し遂げた当の本人は、独り心の中で実況生中継をしていたというのですから驚きです。(極意塾投稿No.245)

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