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【要約】バレットジャーナル

やろうとしていたことを忘れてしまったり、メモをとったはずなのにどこに書いたかわからなくなってしまうことがあります。その度に再確認するので非常に効率が悪くなっていました。

そうならないようにスケジュール、タスク、アイディアをまとめて管理できるようになりたいと考えていた時に『バレットジャーナル』と出逢いました。

1.やることのスリム化、そして集中へ

バレットジャーナルとは、
スケジュール帳、日記、備忘録、ToDoリスト、スケッチブックなどの機能がまとめられた1冊のノートです。タスクを書き出すことで頭を整理し、忙しい日々の生産性があがります。

忙しいとは、たいてい「やるべきことが多すぎてうまく機能しない状態」を指します。頭の中に浮かぶ、やるべきことを片っ端からやっているうちに時間が過ぎ去っていきます。

やるべきことをやってるはずなのに、ふと「やっていることは正しいのか?」、「ちゃんと目標達成できるのか?」と先行きが不安になってしまいます。
本当にやるべきことをノートに書き、目的地を明確にし、そこにいくまでの道順と距離がちゃんとわかるにようになれば、その不安も軽減されます。

限りないと思えたタスクも、ノートに書き出して見るとちゃんと数えられることに気づきます。正体が分からないから不安だったことも文字にすることで和らぎます。

そして冷静になってみると、書き出したタスクの優先順位や除外していいものが見えてきて、気づくとやるべきことが減っています。思考を整理し、本当にやるべきことに集中できるようになるのが『バレットジャーナル』の目的です。

◆◆◆◆

バレットジャーナルの基本コンセプトは大きく3つです。
 1)ラピッドロギング(箇条書き)
 2)コレクション(機能別のパーツ)
 3)移動(マイグレーション)

1)ラピッドロギング
「ラピッドロギング」とは素早く記録することです。そしてバレットジャーナルの「バレット」とは箇条書きの点(・)を示しています。
つまり、短く簡潔に箇条書きするのがバレットジャーナルの基本的となります。シンプルだからこそ必要なことを効率的に整理できます。

また記号を変えて分類することで、より分かりやすくなります。
 ・ しなくてはならないこと(タスク)
 X 完了したタスク
 > 移動したタスク
 < フューチャーログに移動したタスク
 〇 経験すること、したこと(イベント)
 ー 忘れたくない情報(メモ)
   取り消し線(キャンセル)


2)コレクション
バレットジャーナルは「コレクション」と呼ばれるパーツの組み合わせによって構成されます。「コレクション」は想像力次第で増やすことが可能ですが、まずは基本の4つ。

①インデックス
目次。ここにはトピックとそのページ番号を記録します。
様々なことを1冊にまとめる上でどこに何を書いたかがわからなくなってしまうとしたら大きな損失です。そうならないように、どこに何を書いたのかを記しておくことで検索できるようにするのが目的です。インデックスできるように各ページにはページ番号をつけます。

②デイリーログ
日々のタスクやメモ、アイデアを書くスペースです。思いつくまま、様々なことを書きます。
基本的にタスク(・)は未完了のままにせず、やる必要があるなら「移動(<、>)」、やらなくていいと判断したら「取り消す」など何らかのアクションをとります。

③マンスリーログ
ノートを見開きで使い、半分はカレンダー、半分はタスクに使います。
カレンダーには普通のスケジュール帳のようにイベントやタスクを書き込みます。タスクにはいま頭にあること、その月にやるべきこと、重要なことなどを記しておきます。
前月のマンスリーログやフューチャーログを見返して、未完了で重要な項目があれば、「移動(>)」させます。

④フューチャーログ
翌月以降(マンスリーログをまだ作っていない月)の予定を記録するスペースです。インデックスの次のページに配置します。
バレットジャーナルでは月毎に書く分量は自由であるため、翌月のマンスリーログが何ページ目になるかはわかりません。でも翌月以降の予定も忘れないようにしておくためフューチャーログに予定を順番待ちさせておきます。予定のある月のマンスリーログを作成した際にフューチャーログから「移動(>)」させれば、忘れずにその日を迎えられます。

フューチャーログの使い方の例としては、
・まず数ヶ月先の予定をデイリーログに書く。
 次のアクションを取りやすいように「イベント(〇)」や「メモ(ー)」ではなく「未完了のタスク(・)」にしておくと忘れにくくなります。

・ノートを見返す。
 振り返りの時間にデイリーログに書いておいた予定をフューチャーログに「移動(<)」させます。

・マンスリーログを作る。
 その際にフューチャーログを振り返り、その月にやるべきタスクがあればマンスリーログに「移動(>)」させます。


4)移動(マイグレーション)
予定やタスクを別のところに書き直すことです。わざわざ手間を掛けてでも「書き直す」という行為が重要となります。
デイリーログに頭に浮かんだことを書き連ねていき、完了していないものを次々に移動させていったら、未完了のタスク溜まって、途方に暮れてしまう、と思うかもしれません。

でもその溜まったタスクは、
本当に「やるべきこと」でしょうか?

「移動」という作業を、そのタスクを本当にやるべきか、どうかを見直す機会にすることで、タスクを選別でき、本当に取り組むべきことに集中できるようになります。書き直す労力をかけるに値しない項目は、迷わず取り消してしまいましょう。

2.現在進行形の自伝を作る

バレットジャーナルはただのノートではなく、自分を深く知り、心から大切なことと再び繋がるための架け橋となります。

頭からタスクを取り出し、本当にやるべきことに集中できるようになったら、「未来の自分」を想像します。これからやりたいこと、習慣にしたいこと、習得したいスキルなどを書いて、行動に目を向けます。失敗を恐れず行動を起こしましょう。

行動した結果、考えた結果はノートが覚えててくれます。知らず知らずにノートの中に自分の知らない自分が隠れています。自分が知らない喜びが潜んでいます。ノートを読み返す時間をとって、書いてあることに思いを巡らせるのも、ただの記録で終わらせないための重要な行動です。

考えたこと、やりたいことについて、「なぜ、そう考えた?」「なぜそれをやりたいのか?」と自問自答してみます。そうすることで少しづつ自分に詳しくなれます。

昨日より少しでも前進できれば、それは「有意義」なことであり「幸福」です。完璧ではなくても、ノートを活用して「よりよく」を目指します。

3.ノートの魔力

以前は市販の手帳に予定を書き、別のノートに仕事のメモを書いていました。書いてもあまり読み返すこともなく机にしまいこんでいました。

いまはバレットジャーナル方式でA5のノート1冊にスケジュール、仕事のこと、プライベートのことをまとめて記録しています。
構成はほぼ基本通りで、デイリーログを仕事用と個人用(『メモの魔力』の自己分析など)に分けてます。

ボールペンは黒か青で、ほぼ文字のみのシンプルスタイルですが、最近アクセントとしてマイルドライナーを使いはじめました。ノートはいまは横罫ですが、次のノートはライフの方眼罫です。

お気に入りの文房具が見つかると楽しさ倍増です。

4.自由に枠からはみ出す

セットアップするのが面倒に思えますが、必要最小限にすれば苦にならないレベルです。ノートとペンがあれば始められるので、いまの手帳に満足してない方は一度試して見ることをオススメします。

決められた枠もなく、好きな項目を好きなように書けるのが便利で楽しいです。前よりもノートを開く回数、書く量が増えているのを実感しています。
『メモの魔力』で学んだことも実践しつつ、ノートが埋まっていくとなんとも言えない達成感が得られます。

うまく使いこなせれば利便性が高いだけでなく、人生の大切なことに気づかせてくれる最高のツールです。
これからも末長くお付き合いしていきたいと思います。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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