【人物】スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズが誰かは説明不要だと思います。
ジョブズが何故アップルを立ち上げ、iPhoneを作ったのか?
世界をよりよくすることを目標として掲げ、彼の美学に基づきそれを実現した結果であると考えます。
1.ジョブズとウォズニアック
ジョブズの素晴らしさは、彼がコンピュータの可能性にいち早く気づいた先見性、現状の問題点をどうすれば良くなるかを考える想像力にあると思います。
アップルの製品を実際に形にしたのはパートナーのスティーブ・ウォズニアックであったり、アップルの社員であったりとジョブズ自身は物理的に何かを作り上げたわけではありません。しかし便利なもの、思わずほしくなるものというまだ形すらない”何か”を想像し、道を示したのは他でもないジョブズです。
ウォズニアックには今までに無いコンピュータを作る技術がありました。ジョブズには売れるものを考え、それを売る技術がありました。お互いの長所でお互いを補ったことで、デジタル世界に革命を起こすことができたのです。
2.嫌われる勇気?
ただ、ジョブズの輝かしい功績の裏には人間性を疑うようなエピソードも多くあります。ジョブズを知る身近な人間には彼を嫌う人も多かったと思います。部下を困らせ、挙句の果てには自分の会社を追い出されたのはジョブズの人間性に問題があったことも要因の一つと考えます。
しかし仮に、ジョブズがもっと穏やかで他人に優しい性格だとしたらどうでしょう?
多分、iPhoneは今の形になってないでしょうし、デジタル機器の進化はもっと遅れていたでしょう。
ジョブズが相手の都合もお構いなしに、信じたことを妥協せず突き進めた結果、いま世界中の人に愛され、使われる製品達が生まれました。それはただのわがままではなく、そうすることにより世界を変えられる、世界を驚かせられるといった明確なビジョンがあった上での行動です。
忖度や同調圧力が強い日本人気質の中ではジョブズのような人間は生まれないでしょうし、いても成果はあげにくいと思います。波風立てないように、嫌われないようにしていれば人間関係はスムーズかもしれませんが、仕事の成果は想定内の平均点レベルで落ち着くでしょう。
少しくらい嫌われる覚悟で意見をいったとしても案外大丈夫だったりしますし、そもそも嫌うかどうかは相手が決めることです。他人の感情という自分でコントロールできないことに気を病んでも仕方がないことです。
といってもジョブズのように振る舞う必要はありません。
ジョブズで見習いたいところは、明確なビジョンを持つ姿勢と、行動を起こす勇気です。
失敗したら責められる、評価が下がるなど、どうしても失敗することに臆病になってしまいます。でも行動を起こさなければ結果も変化も起こりません。失敗は所詮結果のひとつです。失敗をそのままにしてしまえば失敗はネガティブなままですが、失敗から何かを学び次に繋げられれば、その失敗はポジティブなものに転換します。
3.成功と挫折、そして伝説へ
会社が大きくなり色々な思惑がぶつかり合った結果、ジョブズはアップルを追い出されるように辞めることになります。ジョブズにとっては衝撃的な出来事であり、大きな挫折となりました。
しかし、打ちのめされてもジョブズは立ち止まりません。彼は「ネクスト」という新会社を立ち上げ、その後CG技術に将来性を見出し、「ピクサー」を設立しました。
その結果、子供も大人も楽しめる作品が生み出されるようになり、それは現在進行形で続いています。
やがて低迷したアップルに戻り、アップルのCEOとして「電話の再開発」を行いました。
◆◆◆◆
2011年10月5日
スティーブ・ジョブズは56歳でこの世を去ります。
ジョブズが作り上げた製品はいまの私たちに多大な恩恵を与えてくれます。そして彼の生き様にも私たちがよりよく生きるヒントがあります。
ジョブズのようにはなれないし、なる必要もありませんが、彼がどう考えてもどう行動したかを知り、それを自分の考えとうまくミックスできれば、人生が少し面白くなると思います。
ありがとう。スティーブ・ジョブズ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?