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初めての金継ぎ(終)_仕上げ

いよいよ今回が最後の仕上げ。

今日使うのは、瑪瑙(めのう)棒だけ。
これで昨日粉固めした部分を磨くのだそうだ。

瑪瑙棒とは、筆先のような形に削った瑪瑙を軸の先につけたもの。彫金などで金の艶出しに使われるものらしい。調べてみると金額はピンキリのようだけど、今後ほとんど使うことはなさそうなので、○ルカリで数百円のものを入手した。

メノウ棒。
メノウを筆先のような形に削った先端。

あまり力を入れず、くるくると円を描くように優しく磨く、と書いてあるけど、最初はほとんど変化がない。
くるくるしていると、欠片を貼るときに押し付けが甘くて段差ができてしまったところ、昨日強くこすり過ぎて金が剥げてしまったところ、中塗りの段階で削りすぎてしまったところなど、粗が見えてきて、ヘコむ。
本には気になるところがあれば赤漆を塗るところからやり直しできるというけれど、もうこれ以上時間をかけるのはカンベン。
さらに磨いていると、だんだん古い仏像みたいな地味な輝きが出てきた。
昨日強くこすりすぎて金が剥がれたか、最初の段階で金が足りなかったのかもしれない。
最後の最後にじっと粗を突きつけられたせいか、明確な終わりのない作業だったせいか、思っていたような「完成!」って感じはないのだけど、これで完成ということにしよう。

か、完成!

何度か使ってみて、もっときっちり光らせたくなったら修正するかもしれない、けど、見慣れて気にならなくなる方に3000点。


金継ぎの完成!(表)
金継ぎの完成!(裏)


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