初めての金継ぎ(4)_中塗り一回目
今日の工程は中塗り。
金継ぎの強度を上げて、継ぎ目をきれいに見せるためのもの。
まずは昨日塗った錆漆のはみ出た部分を、耐水ペーパーで削り落とす。
と教本には書いてあったけど、湿らせた紙やすりを当てて軽く動かしただけで、ボロボロ崩れ落ちてきたので、あらかたキムワイプで拭き取ってから紙やすりで整えた。
中塗りに使用するのは「黒呂色漆」。
私が買った本では一言「黒呂色漆をガラス板に絞り出し」と書いてあるけれど、今回購入した金継ぎセットでは生漆と「黒粉」というその名の通り黒い粉を混ぜて作ることになっていた。
黒漆を作る工程は、生漆を黒くなるまで練って、黒粉を混ぜるというもの。
というものの、ネットで見ると生漆が黒くなるのには15分、その記事を書いている人30〜40分は練っているらしい。
黒粉を混ぜた後も、「混ぜる」というよりなめらかになるまで「練る」必要があるらしい。
ひゃー!
考えてみたら、身の回りの絵の具や接着剤ってチューブから出して使うだけだけど、「練る」工程をどこぞのどなたかがやってくださってるってことなんだな。
20分練ったあたりで粘度が高くなって艶と透明度が出てきたので次の工程へ。黒粉を混ぜてさらに5分ほど混ぜたらだんだん艶が出てきた。おそらくこれで完成と考えていいだろう。
ようやく本題の中塗りを開始。
面相筆で細く薄く塗っていく。
漆が厚くなるとひび割れが入る恐れがあるので、なるべく薄く細く塗って何度も塗り重ねるのだそうだ。
中塗り自体は10分もかからなかったけど、漆風呂で一晩おいて、この工程をあと2回繰り返す。
ひゃー!
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