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自叙伝「#車いすの暴れん坊」#36 ユニバーサルデザインコンサルタントの実績

自立支援センターおおいたで俺がコンサルタントしたものがいくつかある。

まずは 野上本館という旅館の家族風呂。車いすの座面の高さに洗い場が造ってあり、そのま ま取り着いて入浴ができる。オーナーが天然の石をくり抜いたものにこだわったので、そこは傷を作らないように少し気をつけなくてはならないが、バスマットなどで対応 すれば大丈夫。源泉かけ流しの半露天風呂だ。

そして竹の井ホテル。ここには3つのユニバーサルデザインの部屋がある。軽度の障害がある障害者や高齢者が使える部屋と、重度の障害者でも使える部屋がある。寝室にはリクライニングベッドがあり、和室も一段高くなっているところと床のフラットなところがある。内風呂も温泉、外の半露天風呂も温泉で、内風呂の温泉にはリフトが付いている。

ヒットパレードクラブの多目的トイレは、オストメイト用の設備(人工肛門の人が使うストマを洗浄するときに使う設備)を付けるスペースがなかったので、便器の上で洗えるようにホース型のノズルを付けた。

貸別荘こまくさは、半露天風呂と部屋への入り口をコーディネートした。自然あふれる庭にある半露天風呂は格別だ。それから、うちの安冨がコーディネートしたトンボの湯という温泉がある。この温泉も車いすの座面の高さに洗い場があって使いやすい。

88箇所の温泉をスタンプラリー形式で巡り段位を取得できるという、温泉地ならではの企画がある。その中に車いす温泉道というのがあり、うちの安冨が作った企画だが、彼は初代の車いす温泉道名人である。

しかし、車いすに対応した設備の温泉となると、数はとても少ない。介助を使って入ることも当然可能だが、新しく造る温泉はユニバーサルデザインで造ってほしい。

階段が何段もある温泉は転倒などの危険性もあるわけだ。なるべく介助に手がかからない、それでいて機能的でデザイン性に優れた温泉、こういう温泉をどんどん増やしていきたいと思う。

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ユニバーサル別府

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