L:16 急速充電ではないが、90%きとる
2022.12.2
昨年の12月末に日本に帰ってきてから1年経とうとしている。2022年はなかなか難しい年だった。
諸々の適応が追いつかなかった印象だ。
10月、11月の過ごし方
9月末で退職して、10月からは、ゆったり、たっぷり、の〜んびり休んでいるおかげで、体重は5キロほど増え、眠りも深くなり(寒さのせい?)、体重を除けば通常どおりになった。クリニックの通院も終わってからひと月ほど経つが問題ない。
こう書くと、前がよっぽどひどい状態だったのかと思われてしまうかもしれないが、別に仕事を離れてからは、ほぼほぼ通常どおりだった。会う人には、だいたい「なんだ元気そうじゃん!」と言われる(笑)
ただ、なんというか、ふとした瞬間に、今までになかったような心がぐわぁっとなるような瞬間がある
例えば、
・街で職場と同じ電話の呼び出し音が鳴るとぐわぁ(よくある音)
・うちの最寄り駅の電車の発車メロディを聴くとぐわぁ
・電車で職場の最寄駅を通るとぐわぁ
どれも、働いている時は気にならなかったのだが、辞めてから気になるようになった。働いていた時の感覚を呼び起こす「引き金」になったのだろう。とはいっても、瞬間的な感じで、段差のある道を車で通った時、内臓が浮かぶような感覚、その程度の不快感だ。
自分はもう元気なんだろうとは思いつつ、ふとしたきっかけで、またつまずくんじゃないかという不安もなくはない。だから、絶対的な回復をしたんだとは考えないようにしている。
復調を感じさせる感覚
そのなかでも今日のタイトルのように90%まで復調したように思うのは、日常の些細な現象に疑問(知りたい気持ち)や、ひらめきが浮かぶようになってきたことだ。noteにあれこれ書いてみたくなるようなことが増えてきた。これは私にとって良い兆しだと思う。
私の場合、こうした感覚は忙しくなると早々に必要ないものとしてカットされていくのだと思う。でも、日常の何気ない瞬間に注意(資源)を向けられ、あれこれ考えることができる余白(余裕)があることこそが「持続可能な自分」の条件なのかもしれない。このあたりは、仕事選び、人生設計においてももう少し積極的に追求するべきものなのかもしれない。
以下、「私的」にはなるけれど、充電期間にやっててよかったことなど書いておきたい。わざわざ、カッコで私的とくくるのは、こういうことって、本当に人それぞれで、置かれている状況、タイミング、効果も全然違うし、私自身、明日は違うことを思っているかもしれない。現時点でそう思っているという程度の話。
やってよかったことなど
やりたいことやり、やりたくないことをやらない
こうして書くと、なんとわがままなと思うけど(笑)いわゆる、自分を大切にするみたいなことで、甘やかしです。
私の場合は、早々にやりたいことリストを作って、やりやすいものから実行している。手近には模様替えから、美術館、博物館に行く。高尾山に行く、探偵モノの海外ドラマを見る等々。すごく大げさに言えば、やりたいことリストをつぶしていくと、自分の人生を取り戻した、自分でコントロールできるんだという感覚が復調に効きます。ちなみに、最もやりたいのは「アイスランドで透明な氷の写真を撮る」というもので、けっこう本気でやってみたいなと思ったけど、この間、急激に円安が進み、費用がかかり過ぎるのでトーンダウンした。
遠めの人に会う
私の場合は普段から頻繁に会う(近めの)友人はいないので、この間、会う人が数年振りという人ばかりだが、懐かしさや今現在の自分と離れられるのがよい。とはいっても、私から声をかけて会ったのではなく、みなさんが声をかけてくれての再会ばかりで本当にありがたいかぎり。物理的に離れている人、時間的に離れているしばらく会ってない人に会うのも良いと思った。
発信する
今回、一連の出来事をnoteに書いて公開して、思わぬ反響をもらった。確かに赤裸々に書いたので、恥ずかしい部分も多いのだけど、後々、見返すためにも自分の感情を記録しておきたかったので書いてみた。オンライン上で、久々とか初めて連絡してくださる方もいて、ありがたかった。加えて、実際に無理強いせず、会いましょうという方もいてくださって、助けられました。驚きだったのは、やり取りする中で、実は私も調子がよくなかったんですとか、私の友人、家族でそういう人がいて、みたいな話があって、自分が思っていた以上にみなさん、多かれ少なかれ心の不調を体験されているんだなと思った。それを聞いて安心するというのもおかしいが、よくあることなんだと思えるのは救いとなった。
調子にあまりフォーカスしない
療養として休養をとっていると、ついつい昨日より今日は調子がよくあるべきだと願ってしまう。そうすると、昨日よりよく眠れたか、気分は落ち込んでいないか、甘いもの食べ過ぎていないか等々いろいろ考えるのだが、とりあえず、心身がなるように任せて、欲する方へ行くのが良さげ。たとえ、それが一般的には不健康だとしても。
記録をとる
一人暮らしで休んでいると、時間(出来事)との結びつきが弱くなって、いつ何をしたのか、自分の心境の変化など、後で記憶だけを頼りに振り返るのが難しい。日記を書くでも、Google カレンダーに事後的に書いとくでも、しておいた方が後々、振り返りやすい。振り返ると、変化を感じられるので、それがよいと思う。
ルーティーンを作る
毎日、気がむくままに過ごすのも大事なのだけど、上にも書いたように時間との結びつきがなくなって、日々の生活のムラが気になることがある。それでいいと思う反面、毎日、最低限これだけしようとか、1日の準備運動的にする動作があると私的には生活にリズムがでると思っている。午前中はいつも同じことをするようにした。Todoリストで、歯を磨くみたいなことから、掃除機をかける、英会話すると言ったことを並べて、チェックしながら毎日やっている。
たぶん、これはただ休むってのが罪悪感があって、それをちょっと仕事っぽくするのにtodoをこなして、後ろめたさを消している部分もある。
iPhonetとApple watchの壁紙をランダムな写真に変える
こんなのまさに私的なtipsだけど、最近、自分で見た心が踊ったものを写真に撮っているので、それらをapple watchやiPhoneの壁紙に設定して見ている。見るたびに2ポイント(最大100ポイント)くらい幸せになる気がする。ランダムなのも大事で予期しないものが出てくるのがいい。
充電には意外と時間がかかる
そういえば、タイトルに「急速充電ではないが」と書いたのは、もう働いていた期間と同じくらい(充電)休暇をとりつつある。電化製品で考えると、使った時間と同じだけ充電時間がかかるというのは、かかりすぎだなぁと思うのだけど、私は人間なのでしかたがないかもしれない。