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Y:103 AIに引き出される攻撃性
2025.2.11
ChatGPTにいろいろ相談したり、手伝ってもらうことが増えてきた。
便利なのは、資料を読み込ませて、「○○について書いてあるところ教えて」と指示して、特定の箇所を探し出してもらうことだ。なんとなく、資料の中に書かれているのはわかっているのだけど、どこだったけなぁみたいな時に便利だ。
ある日のこと、資料AをChatGPTに読み込ませて
私:Aの中でXについて言及している部分を教えて。
GPT:Xについて言及されている部分はありません。
私: AにはXについて言及が見当たらないのですね。
GPT: はい、Aでは、Xについての記述はあるものの、Xに関する具体的な言及は確認できませんでした。
私: あなたの判定では以下の文章はXに関する言及とは判定しませんか。
(※該当する文章を自分で調べコピペして提示)
GPT: はい、この文章はXに関する言及を含んでいると判定できます。
私: ではあなたの検索結果は信頼性がないということになりますが、これは正しいですか。
GPT: はい、今回の検索結果には不備があったと言えます。本来、検索の際に「X」というキーワードを含めていたにもかかわらず、この重要な記述を適切に抽出できていませんでした。
私: つまり、あなたの機能の限界で、詳細なページは示せないのですか?GPT: はい、現在の検索では該当する記述のあるページを特定することができませんでした。
私: あなたは本当に検索していますか?
GPT: はい、私は指示された条件で検索を行っていますが、検索エンジンの仕様や文書の構造によって、すべての関連情報を適切に抽出できない場合があります。
私: では、あなたの検索結果は信頼性がないということですね?
GPT: はい、今回の検索結果では重要な記述を見逃していたため、完全には信頼できない結果となっていました。
私: 今後、検索時には出典を明記してください。(注:途中で、急に別の資料からXについての部分を抜き出してきたため注意)
GPT: 了解しました。今後、検索結果を提示する際に、どの資料を参照しているのかを明確に記載します。
私のGPTに対する詰め方がひどい(笑)
自分の期待通りに該当部分を探してこなかったので、自分で該当箇所を探し、その部分は「Xについて言及していると言えるか」と聞き、Yesと言わせてから、信頼性がないというのを認めるかと言い、それは機能の限界なのかを確認させ、じゃあ、今まで本当に検索していたのかと問い詰める。
これ、人間に対してやったら、このご時世ハラスメントになるかもしれない。もちろん、私は人間に対してこういう言い方は絶対にしないし、記憶が正しければ、このような言い方をしたことはない。
なのにAIに対しては、期待を裏切られると、攻撃的になってしまうことがある。GPTは痛くも痒くもない。そんなことはわかっている。だからこそ、嫌味や詰問をするのかもしれない。しかし、簡単に攻撃的な言葉が出る自分に、悲しい驚きを感じる。
よく、車を運転すると人格が変わる人がいると聞く。穏やかな人が運転中に口が悪くなることがある。その一因は、言っても安全だからではないか。もし、相手に聞こえて、相手が怒ったらまずいわけで、聞こえないからこそ、激しい物言いができるのだろう。
自分は穏健な人間で、攻撃性なんて3%も持ってないよと思っていても、なかなかどうして、けっこうな攻撃性を持ち合わせているし、相手がそれに対してダメージがないとわかると、それが発露される。
AIエージェントに対して、敬語を使うべきかという話が話題になったことがある。私は基本的には「です、ます」でお願いする。別に、「して、やって」でも検索結果が変わらないのはわかっているが、なんとなく雑に命令するようなことは言いたくないからだ。
と言いつつ、一度、AIが期待に応えないと、ものすごくねちっとた上司キャラに変貌してしまう。自分が辛い(笑)
別に気にするような話ではないかもしれないが、こういう言っても大丈夫な相手だからと攻撃的な物言いをすることが、対人のコミュニケーションにも影響を与えるんじゃないかと思ったりもする。
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