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L:25 母の作るハンバーグが小さかった理由

2023.5.14

先日、シナモンと間違いナツメグ(ナツメッグ)を買ってしまったので、ナツメグを消費するために、初のハンバーグ作りに挑戦。もしかしたら、家庭科の時間に作ったことがあるかもしれないけど、それから30年は経過している。当時はナツメグなんて入れてなかっただろうし。

このふたつ似すぎだと思う

ネットでレシピを調べ、家にないものを確認。

  • ひき肉

  • 玉ねぎ

  • パン粉

  • ケチャップ

  • ウスターソース

私の一人暮らし生活では、ケチャップやウスターソースは使いきれないので買わないでいるのだけど、今回はナツメグ消費のために新規で買うことに。

牛と豚の合い挽き肉を見ると、300gで500円程度する。普段、鶏そぼろを作るのに、鶏の挽き肉を買うのだけど、それに比べるとお高い。しかも、その合い挽き肉の隣には、あとは焼くだけのハンバーグが2割引のシールを貼られ300円で売られていて、これを買う方が時間もお金も節約されるんじゃないかと思った。

結局、チーズも買ったりして、なんやかんや1000円ぐらいになり、サイゼリアに行ってたしても、時間もお金も節約されるんじゃないかと思った。

ナツメグ消費のための仲間たち

私は子どもの時から、あまり肉が好きではなく、母も私に肉を食べさせるのに苦労していたのではないかと思う。その中でも比較的、私が食べるのがハンバーグだった。

ただ、私はあまり母の作るハンバーグが好きではなかった(笑)一つには、私が期待する大きさのハンバーグじゃなく、「ふた口サイズ」ぐらいの小さなものなのだ。形も円に近い感じで、所謂、レストランやテレビで見るようなハンバーグとは違う感じがしていた。

もう一つ、苦手だったのはソースだ。おそらくケチャップベースのソースだったと思うのだけど、ケチャップの割合が多いのか、酸味強めのソースでそれも子どもの私の口には合わなかった。

何度かそれについて不満を母に伝えた記憶はあるが、母のハンバーグは変わることがなかった。そんなこともあり、ハンバーグは外で食べるものというイメージがあった。


さて、それじゃあ、私がうまく作ってやろうじゃないかということで、パソコンでレシピを開きながら、17時前から作り始めた。順調に玉ねぎを炒め、パン粉と卵をまぜ、そこに挽き肉と、今日の主役「ナツメグ」を小さじ2分の1杯入れた。

ナツメグの出番終了!
こんなに少量しか使わないのか…このペースでの消費だと、ひと月毎日、ハンバーグを作らなければいけなそうだ。

ぬちゃぬちゃと材料をまぜ、いよいよ、ハンバーグの成形の段階に入った。
レシピを読むと空気を抜くために、キャッチボールするように肉を成形しろと。

この材料を混ぜた肉、ある程度のかたまり感はあるものの、強く投げつけると分裂しそうなもろさもある。そうすると、せいぜい、自分の手のひらに収まる程度にしか肉の大きさを広げられない

私は、人生初のハンバーグを作ってみて、なぜ、母の作るハンバーグが小さかったのか、わかった気がした。それは母の手の大きさがそれぐらいだったということだ。

何でもう少し大きくしてくれないのかと、不満に思っていたが、おそらくできなかった。やろうと思えばできただろうが、面倒だったのだと思う(笑)

私の手は母よりは大きいので、満足のいく大きさのハンバーグを3つ作ることができた。あとは、これを焼いて、そこにソースの材料を入れ、いっしょに煮込むだけだ。

と、思いきやここで、問題が発生した。
フライパンが小さく、私の作ったハンバーグは一つしか焼けないのだ。

一枚ずつ丁寧に焼き上げる(ポジティブ)

ということは、まずは一枚ずつ焼いて、その後、ソースを作るという順序にしなければならない。結果、なんやかんや焼きの工程で30分ほど時間が経った。

ここで、また、母のハンバーグが小さかった理由が一つ考えられた。小さい方が効率的にプライパンを使えて、いっぺんに焼けたのだろう。家族に料理を作る人にしたら、当たり前かもしれないが、いちいち、一枚ずつ焼いてたら、時間がかかってしょうがない。

そうか、母のハンバーグが小さかった理由は、家族の食事を効率的に作るという点においても合理的なことだったのかもしれない。

そんなことを考えながら、どうにか初ハンバーグを完成することができた。

皿の色に同化してるけど大きめハンバーグ

今日は母の日ということもあり、母のことを思い出す良い機会になった。今となってわかることもあるのだなと、しみじみ母に感謝する日となった。家族(誰かに)ご飯を作るというのは尊いことだ。

味に関しては初回にして、母の味を超えた気がしなくもないが、母にそれを確認できないのが残念なことである。母はウスターソースを使ってなかったのではないかと思っている。

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駄々こね太/ Essayist
いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!