修行するということは
「良い師を3年かけても探せ」と言われます。
街中のなんにゃら道場に通うのではなく達人に直で師事するベストキッドの世界のようなことでしょうか。
そもそもどなたかに師事して修行すると言う事は本気で何かしらを身に付けようと思っている事が大前提。
「言われた事はしっかりやります」ではないし、まして「言われてないのでやりません」と言う発想はそこには無いわけです。
言葉として耳馴染みのあるのは「見習い」。
簡単に言うと弟子入りしたてのペーペーのことです。
修行の中の見習いと言うのはその字のごとく「見て習う」こと。教わる事すら出来ないレベルなので、師匠がやっている一挙手一投足に感動しているだけではなく、じっくり観察して目で技を盗む時期。
盗むと言うと表現は宜しくないですが、どこに手を置いているのか?どこに力を入れているのか?どこを引っ張りどこを送っているのか?....などなど見るべき(気にするべき)ポイントは沢山あります。
そこを意識するかしないかは天地の差です。
見習い期間を終えると次に「手習い」と言う段階に入ります。これは師匠が実際に手取り足取り技をレクチャーする段階です。ここで初めて見習い時に目で盗み頭の中でイメージトレーニングしていたことを自分の手で体感出来るわけです。そして何度も何度も失敗を繰り返しながら身体に覚えさせていく段階。
そしてこの段階をクリアしてやっと一人前の粋に入る。
職人技に100点はないので、後はずーっと日々精進の世界。
個々の器用さやセンスはあるので一概には言えませんが、やはり見習い期間に師匠や先輩の手捌きをどれだけ意識してイメージとして頭に焼き付けられるか、そう言う姿勢で対峙しているかどうかと言うことがとても大事なことではないでしょうか。
ここを意識してる人は間違いなく伸びていきます。