「イ、イライラする…。」っていうのは、こう考えて処理できます。【スイミングコーチのアンガーマネジメント】
2020.5.17.日 #302日目
大沢たかお主演の「仁-JIN-」の再放送の最終回で半泣きの京都の絵描きよねはんです。(*最後に手にする手紙が半端ない)
下描きの段階で構図がうまく描けなくてイライラする…って自分に対しての怒りですよね。
これは、怒りの向きとして正しいと思っているし、好きです。
ただ、イライラを他人にぶつけたことのある経験は誰しもあるのではないでしょうか。ぼくもあります。
今日は、アンガーマネジメントの話をします。怒りの矛先をどうコントロールするのがいいかを皆さんと語らうつもりで書きます。
怒りの起源はどこにあるのかなぁ。
そう考えたときに真っ先に思いつくのがイライラしている時に居る人や、ある環境である方には、もう少し考え直して欲しいです。
まず、ぼくがそれで失敗してます。
些細なことで友人に怒鳴ったこともあったし、言葉で解決できない喧嘩を殴って終わらせようとした幼少期もあります。
特に酷かったのは、スイミングコーチを始めた頃の大学2回生の僕です。
自分より身体的に成長段階の子どもを日常から怒鳴りつけていたのです。
当初は、プール内での安全面確保のルールを守らない子どもには、すぐ腹が立ちました。安全面のことですから、叱ることがすべて「正しい」とすら思っていました。
そんな大学生の僕は、怒りが込み上げたら、怒鳴って叱り付けて、ルールを守らせていました。
ほんと情けない。
今でも、謝りたいくらいです。
「ごめんね。あのときは」
よく考えてみたら、
「なぜ、ルールを守らないのか」
「ルールを知らないのか」
「ルールを押しつけてないか」
など、自分を省みて、子どもたちの気持ちを思いやることもできたはずです。
いや、それがコーチであると思いますし、大人としての人間力だと思う。
それが当時20歳のぼくには出来なかったから、この記事を通してアンガーマネジメントに困っている皆さんに考えて欲しいです。
イライラの原点は、目の前のものではなく、自分の中の劣等感からきてます。これは確実にそうです。
例えば、
「なんで、生徒に言うことを聞かせられないんだ?」
「僕はコーチなのに生徒にルールを守らせることもできないのか?」
という感じの劣等感です。
これは、いまからどうするかに目向けているから、イライラしても、自分の中で消化していくことが可能なはず。
イライラは、自分の中にあるものが原因でしかありません。
だから、イライラしたらイライラしていることを素直に伝えることの方が大事で、イライラしているからといって怒鳴り散らしたりする情けないことをやるのは得策ではありません。
車が騒音並みにクラクション鳴らしてる人見た時に、
携帯会社にしょーもないクレームを入れている人を見た時に
その人のことを「なんか人として情けない」と思ったこと、ありませんか?
客観視するとそれと同じです。
怒りに任せた行動、イライラに任せた行動をとっている時、他人はそれを「情けない」
「コミュニケーション能力がない」
と無意識に判断しているんです。
だから、イライラは、自分の中で爆発させてエネルギーに変えることはできても、他人にぶつけて殺傷する爆弾に変えることはしてはいけません。
当然、僕は未だにイライラします。腹が立つことなんて沢山あります。だけど、それは自分の劣等感です。
劣等感だと認めて、イライラを次の行動のためのエネルギーにするつもりでいたい。
ぼくは、そう願います。