庵野監督のウルトラマン
こないだの日曜日、シンウルトラマンを観てきました。
かなり期待していて、なるべく前情報に触れないように細心の注意を払って、満を持して観に行ってきました。
感想としては、なかなか面白かったなぁ…という感じ。
庵野秀明監督らしい、というか、見終わったあとなんかしらもやもやが残るといいますか…。
おそらくはじめから観る人が納得いくものを作ろうと思ってはいないんじゃないでしょうか。魅せたい場面、観てもらいたい場面が作れたらもうストーリーなんて関係ないというような。
エヴァのときにも強くそう感じました。
そう、例えば、ちょっとネタバレになるかもしれませんが、予告編でウルトラマンにカラータイマーがなかったんです。
カラータイマーがなければそれはもうウルトラマンじゃないと僕は思うのですが、宇宙人の胸に自分の危険を教えるタイマーがついてる…というのも変な話なので、あえてとってしまったのは庵野監督のアイデアなので良しとしましょう。
しかし、あれ?カラータイマーない?どうするの?とネタフリをするのであれば、劇中で最終的には地球上で活動できるタイムリミットを知るためにカラータイマーを光の国の科学力で作ったとか、無垢のウルトラマンは地球の汚れ具合に対応できなかったのでカラータイマーができた、とかとか、観客を納得させて欲しいわけです、ウルトラマンを観てきた世代としては。
で、そういったストーリー面ではもやもや感がぬぐえないのですが、見せ方というか、映像はやっぱりカッコ良く出来ていましたね。
全体的な流れを無視すれば、次どうなんのか?という短いスパンでは引き込まれて、あっという間ラストまで観てしまったという印象です。
しかし、全体的な評価でいうと、庵野監督が昔作った、庵野監督がウルトラマン役で出演されている「帰ってきたウルトラマン」を初めて観たときの衝撃にはかなわない、という感じですね。
まあ、あれを超えるようなサプライズはなかなか難しいとは思いますが…(^^;