木の話4 日本は資源大国
日本の森林の面積は30年前と変わりはありません。こちらの林野庁の資料によれば30年前どころか50年前から比べても森林面積はほとんど変わっていないのがわかります。
次にこちら、こちらも林野庁の資料ですが、日本の森林蓄積の推移です。
ごらんいただければわかるように、木は年々育っていくので、森林での木の蓄積は年々増えていっています。
日本は資源が少ないとよく言われますが、実は、森林という資源は年々増えていく非常に優秀な資源なんですね。
ところが、日本では木材供給の多くを輸入に頼っていました。
上の図の折れ線グラフが木材の自給率です。昭和30年頃はほとんど100%近く、つまり木材に関しては自給自足できていました。それが、現在は37%と回復してきましたが、一時は20%を切るほど国産材は使われていなかったのがわかります。
なぜ国産材が使われずに輸入材ばかり使われてきたのか?このことについてはいろんな理由があるので、またの機会にお話したいと思います。
ここで知ってほしいのは、管理して整備して使えばすごい資源になる。つかわなければゴミになるどころか、土砂崩れなど国土が荒れる原因となる。
木を切らなければ環境が良くなるとか、植樹をすれば緑が復活するとか、そんな単純な問題ではなく、日本の森林は上記のような課題をもっていることを知ってほしいと思います。
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