経営にたずさわり「ブランドをつくること」の捉え方が180°変わった。
はじめまして、こんにちは。米永です。
4月27日に設立1周年を迎え、私もMutureに出向して1年が経ちました。
立ち上げ準備期間からカウントすると1年と4ヶ月ですね(°_°)💥
現在、私のMutureでの役割は大きく二つ。経営とクライアントワークです。経営周りは主に採用・PR・BXを担当し、クライアントワークではUIデザインを担当しています。
たった1年ちょっとの経験ではありますが、デザイナーとして経営に参画し、自分なりの気づきや学びを言葉にしておこうと思います😊✨
当事者としてブランドを作りたかった
以前の私はGoodpatchにて、BXデザインという領域を専門とし、クライアントのビジョン・ミッションを構築、バリュー浸透のためのコミュニケーションデザインやクリエイティブ制作をしていました。企業の本質価値や創業者の想いを引き出し、それを伝わりやすくしていくことが主な役割です。
しかしクライアントワークという立場だと、いつか必ず離れていく寂しさや、どんなに深くコミットしても当事者でいることができないもどかしさがありました(この辺りの気持ちは以前noteにも書いているのでもし良かったら読んでいただけると嬉しいです🌱)
なのでMutureへの出向の機会は、挑戦したかった「当事者としてブランドを作っていくこと」ができる環境で、日々奮闘中ではありますがやりがいを噛み締めながら過ごしています。
経営にたずさわり、180°変わったブランドづくりの捉え方
Mutureのコーポレートブランディングを推進していく立場として、これまでのクライアントワークでやってきた延長線になっていることはたくさんあります。しかし、いざ当事者となり、また執行役員という立場で経営とブランドを交差させて捉えた時に、180°視点が変わった部分があります。
それは、ブランドを生み出す側の立場として「実現したい未来に向け、会社に何をファクトとして残すべきか、どんな成功体験を紡いでいくのかを考え、それに基づく意思決定とアクションを自ら起こしていくこと。それがブランドを作るということ」であると認識を改めるよになりました。
この視点が加わると、「未来志向」が強くなるのに加え、常に施策などのアクションを紐づけるので具体的に一歩一歩前に進んでいく感覚も持つことができます。
この考え方は、ブランドだけでなく採用やPR、PXなどあらゆる領域も同じように必要であると思います。
特に採用プロセスの設計は、相利共生という価値観を言葉だけでなく実際組織に実装して「相利共生を体現する事実」として作りたかったものでもあります。
他にも、今後発信していきたい領域に関わる研修を社内で設計したり、運営しているμTUNE(公式Podcast)でテーマとして選定し勉強したものを配信する、長期的にMutureとして提供価値を持った企業になるべきなのか想像し、それにつながる意思決定を事業領域の中で行うなど。
経営は事業領域を中心として、事業の意思決定を受けて採用やPRが動くという側面が強くなりがちだと思いますが、起点となる領域を固定するのではなく、相互に影響し合うアプローチも必要だと思います。
合理的な選択ではブランドは成長しない。泥臭い意思決定がそれをつくる。
また、1年間メンバーでたくさんの意思決定をしてきて、とても感じたのは「選択と意志決定は違う。そして意思決定こそブランドの種になる」ということです。ちなみに、選択と意思決定の違いはこのように捉えています。
そりゃあ「選択」じゃなくて「意思決定」のほうが重要だよね。というのは頭では理解できるのですが、毎日色んな業務領域かつ、抽象度の異なる決断をしていくと、無意識に判断が「選択」に寄ってしまっていることが想像以上に多かったと思います。
その理由は明確で、選択は楽だからです。調べれば世の中にたくさんの「事例」や「一般論」そして「よくあるやり方」が転がっています。見えている選択肢の中から一番よさそうなものを選べばいい。合理的に答えを弾き出せば良いのです。
でも意思決定はとても泥臭い。一度立ち止まり、バイアスに気づき、見えていない可能性を思考する。時に自分達を疑い、まだ世の中にないかもしれない答えを模索する必要があります。
常に立ち止まって、Mutureだったらどうする?相利共生に基づく考え方は?この意思決定がこの先基準となるとしたら本当にそれでいいのか?と、丁寧に考えていくことで「意思決定とその背景の思考」がMutureのブランドを作り上げていく種になっていく経験を何度も体感しました。
特に採用や組織など人に関わることは、一度決めた仕組みや制度に収まらない、想像していなかったイレギュラー対応がとても多いです。その度に立ち止まり決断していったことで、Mutureらしさが積み上がっていった感覚があります。
デザイナーとして経営を理解することと、執行することの違い
「デザイナーが経営を理解するとの重要。デザイナーがビジネスの意思決定の場に一票を持つことが重要だ。」のような言葉を聞くたびに、自分がデザイナーであることを誇り高い気持ちになり、自分が人生のテーマとして選んだデザインの可能性にさらなる期待を感じることもできました。
しかし実際には、理解して意見をすることと、自ら執行して会社にファクトを残してくことは雲泥の差がありました。
デザインをどのように経営に生かすかではなく、デザインはあくまでも自分のリソースの一つ。経営に対して自分の持つ技を全て使う。という発想の逆転にしなければいけません。環境が変わりそれに気がついた時、これまで「デザイナーだから」と、どこか自分の責任範囲や視野を無自覚に狭めていた自分自身のバイアスにも気がつくことができました。
どんな産業においても、今の日本や世界の社会課題の解決に対してデザインの力が絶対に必要です。デザイナーは右腕的な存在やフォロワーになることが多く「誰かの想いを具現化したい、よりよく届けたい」という志向の人が多いと感じますが、もっと自らがリーダーとして推進し、デザイナーとしての枠を超えて挑戦をする人が増えていくと良い、自分もその一人になっていきたいと感じています。
おわりに
最後に「米永さんのMutureでのやりがいはなんですか?」という質問を面接でよくいただくのですが、このnoteのテーマである「当事者としてブランドをつくっていくこと」が一つでもあるのですが、もう少し視点を上げて、「Mutureを通じて、いち個人としてどのように社会を変えていきたいのか」ということを常に自問自答していた1年間だったと感じます。
まだ大層なことは言える立場ではないのですが、こちらの記事ではそういった内容に少し触れているので、ぜひご覧ください😊!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
取り留めなく書いてしまいましたが、何か共感いただけるポイントが一つでもあればとても嬉しいです!カジュアルなDMやメッセも大歓迎です😊✨
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