【グロービス】アカウンティング基礎②財務分析
財務三表で読み取れる、収益性、安全性、効率性、成長性、総合力という5つの指標で見る。
分析全体の流れは、大きなところから小さなところに見ていく。
幹→枝→葉、というように。
1.収益性を示す指標
そもそも収益性とは?
売上に対して、各活動でどのような利益が生まれているのかということ。
売上高総利益率(粗利率):商品を値上げして、売り上げ高を上げることor売上原価を削減すること。ただし、競合がいると、値上げは難しい。だから、コストカットが大事になる。
他にも、売上高営業利益率、売上高経常利益率、売上高当期純利益率。
それぞれ見ていくと、どこで減速して、どこで儲かったかがわかる。
そこから、必要な打ち手を考えていくことができる。
2.効率性を示す指標
調達してきたお金を仕入れに回し、商品に。それを販売して、売上債権に。それをお金に戻すことで、1周循環してきて、お金同士の比較ができるようになる。
このサイクルをぐるぐる回して、事業を拡大させていくのが企業。
限られた資産をどれだけうまく回して、事業を行っているか?の指標が、効率性。
効率性を示す指標からは、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)=支払いから回収までの日数を計算することができる。これが短いほうが、楽になる。
1.2.の2つがわかっていれば、ROA(総資産利益率)がわかることになる。
3.安全性を示す指標
倒産リスクは低いかを見る指標。
逆説的に、安全でないとは?それは、負債が多いということ。
・借入金が多すぎないか?:自己資本(=会社株主の持ち分の総額)比率でみる。これが高ければ高いほど、返済義務のないお金が高いということなので、安全性が高い。
・タイミングが悪くないか?:流動比率、固定比率、固定長期適合率で、現金化のタイミングと支払のタイミングが一致しているかを見る。
・手元の現金は十分か?:手元流動性比率で、手元に現金がどれくらいあるかをみる。最近はM&A対策として、余分な現金を持たない傾向もある。
負債の多さを示す「財務レバレッジ」もみる。自己資本の何倍の総資産があるかを示す指標。借り入れをてこに大きく成長するためには、借入金で大きく勝負するときもある。
4.成長性・総合力を示す指標
成長性とは?どれだけビジネスを成長させることが出来ているかを示す指標。
売上高成長率、総資産成長率。この2つをペアで見る。
売上は伸びてるけど設備投資はしてない?
売上が落ちてるから設備投資をした?
そういうことがわかる。
総合力は、ここまで出てきた要素の掛け算で出る。
ROA:収益性(売上高当期純利益率)✕効率性(総資産回転率)
ROE:<ROA>✕安全性(財務レバレッジ)
ROA(総資産利益率)とは:企業が所有している総資産を使って、どれだけの利益を上げているのかを示す指標。
ROE(自己資本利益率):株主の持ち分である自己資本が、通常1年間にどれだけの利益を上げているのかを示す指標
指標はあくまで指標だから、2つを比べるときとかに見る。
この講義を見終わってから最初の木のイラストで説明している図(スクショは控えますが)もよくわかるからすごい。
やっぱりアニメーションでの説明はグロービススタイルの大きな強み。
よんす