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台湾の歴史・民主化・白色テロ・デモetc.を話した「台湾ラジオ」について(その2)

台湾の民主化の歴史を追ったnoteは、結構な時間をかけて今年書き終えたものですが、折よく台湾人の友達ができ、一緒に台湾のことを話すラジオを録音しました。それが、「台湾ラジオ」!
そして、すでに第2夜を公開しました!最終回です~

台湾ラジオ 最終夜


 今回のラジオを通して、自分が学んだことをより深く知っている人や、当事者の方と話すことでより知識が深まるというか、もっと言うと、より現実味を帯びて話を感じることができました。
 で、今回も、ラジオの中で話した後に感じたことを幾つか書いてみたいと思います。
(ラジオの中では「日本語で補足を別録音してうまく編集します」とか言ってますが、生の英語聞いた方が面白くて勉強になるんじゃね?という勝手な判断で通常版のみ公開しますので、頑張って英語勉強しましょうぜ!!!(自分勝手もしくは勝手気儘)


1.台湾におけるデモについて

 まずは、今回のラジオの第1夜でジュピちゃんが言ってましたが、あくまでこのラジオは二人の主観でお話しをしているんですが、自分のことを省みると、デモを自分自身の意思表明の方法のひとつとして持っているかというと、私自身は持っていないと思っています。自分が持っていないから、一般的に誰も持っていないだろうではなくて、自分の中で手段として持っていないと思っていることが実はすでに問題なのもしれません。
 で、台湾の方のデモの捉え方について話していて、ジュピちゃんは「台湾人はデモが好きなのかも」と冗談交じりに言ってましたが、好きかどうかは置いておいても、多くの台湾の方が政治的主張のひとつの手段だと認識しているというのは、実際にその通りであり、また、重要なことだよなぁとも思うのです。
 それから印象的だったのは、ジュピちゃんが英語で「well-developed system」というような言葉で表現してましたが、台湾で実際にデモを行うこととなると、参加者の寝るところとか、食べるものとかを工面する人たちが必ずいると。それから、デモをするに際して交通に迷惑が掛からないようにとか、そういったところまで考えられている。つまり、なんというか「種々配慮されたデモ活動を行うことができるための基盤」があるという感じでしょうか。これって普通にすごくない?そのことをジュピちゃんは「well-developed system」と言ったんですね。
 でさらに省みてみると、自分は日本のことを知らないんです。日本のデモの状況がわからない。それから、これは別の問題で、デモや民主的な活動などは首都圏のほうが情報が得やすいことは間違いなくあると思う。あると思うけど、情報を得ていない、ということに対して問題意識は必要かもしれません。
 で、台湾で近年行われたデモで、成功を収めたものに「ひまわり学生運動」というものがあります。それは、私のnote(以下)と「私たちの青春、台湾」という映画を見ていただきたいのですが、そのデモにジュピちゃんも参加していたということなんですね。そのあたりのこともラジオで話しております。



2.新たな気付き:歴史上の出来事のズレについて

 これは、歴史というか過去の出来事を勉強する中での自分の中の気づきで、面白いなぁと思ったことなんですが、歴史上の出来事って実際には例えば1987年〇月〇日にまさに起きたものもあるにはあるのですが、多くの出来事がまったく同一の時間軸で発生していないというか、年表上に記される出来事と実際の出来事に2つのズレがあると思ったんですね。
 まずひとつは、時間のズレなんですが、例えば、ひまわり学生運動は2014年3月18日午後6時に始まって~、とかウィキペディアには書いてあるんですが、じゃあ、ひまわり学生運動の明確なスタートってどのタイミングなんだろうとか、じゃあ明確な終わりのタイミングってどこだと捉えるんだろうとか、思ったんです。自分は、今まで真面目に歴史を学んでこなかったので、歴史というと高校受験等で勉強したように間違いのない年表があって出来事があって、という頭なんですが、簡単にいうと、そんなに簡単に年表化できるの?ほんと?という感覚。時間の区切りなんかも、人の理解しやすいように表記しているに過ぎないのかも、とかを考えたのでした。
 また、もう一つのズレは、場所のズレ。ジュピちゃんと話しているときに認識したのですが、ひまわり学生運動は台北だけで起こっていたと思っていたんです。でも、実際は学生が台北で立法院を占拠したし、台北市内のほかの場所でもデモ運動が起こっていたし、さらにジュピちゃんが参加していた台中でも、また台南でも起こっていたんですね。だから、実際の出来事は場所にもズレがあるのだなぁと思ったのでした。
 だから、○○で〇〇が起こったという歴史的事実(ニュース)があるときに、書いてあるよりも広い(狭い)時間幅で起こっているかもしれない、書いてあるよりも多くの(少ない)場所で起こっていたのかもしれない、というような意識も必要なんだなぁと。
 つまり、何が言いたいのかというと、歴史って暗記科目じゃなかったんだというか、学習者が考える余地がたっぷりあるというか。覚えるだけの勉強は嫌いで面白くないけど、歴史って面白いんじゃね、と思ったってことなのでした。


 台湾のことを自分で勉強して、台湾の方とたくさん話して、とりあえず一旦は、台湾のお勉強はひと段落です。でも来年には総統選挙もあるし、中国の動きも気になるし、自分としては親愛なる隣人として、台湾も韓国も香港も他のアジアのことも学んでいこうと思ったのでした。良いきっかけ!

もっとアジア映画へのアクセス(見れる機会)が増えるといいのになぁ。
あ、この映画祭は毎年参加してますが、めっちゃ面白いですよ。
アジアの「今」が見れるし、見たことない国の映画が見れるし、何よりも良質な(!)アジア映画が先取りしてみられるという。結果この映画祭でしか見る機会がないような映画もありますしねぇ。(それは毎年勿体無いと思っている)



では、話し少しそれちゃったけども、ぜひとも、台湾ラジオ、お楽しみください~
英語でラジオとるというのも、なかなかに面白かった。
次のチャンスを狙おう。


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