日日是日日「おばあちゃんの葬式」


妻のばあちゃんの葬式にでた。
母方のばあちゃんで、妻の母とその兄弟が最前列に並び、血縁のある人だけが参加するこじんまりした式だった。

僕の膝の上には生まれて二ヶ月ぐらいの息子が抱かれていて、彼と触れている部分が温かい。この子を強烈な生そのものとするなら、ばあちゃんの死と生そのものの間に、僕も含めた途中の人たちがばらばらと並んでいた。見えない力と見えない力の間に座っているような不思議な心待ちだった。

息子は式の最中に小さく叫んだり、おならをしたり、妻のお母さんのお母さんが亡くなっているからどうしたって悲しい会場に、爽やかで嬉しい生を発散していた。ばあちゃんは生前には息子に会えなかったけれど、いい自己紹介にはなったと思った。

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