傷

汚れる心

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クズになろうと思った。

そう何回か考えることがあった。人に優しくできるようになった自身の変化なんて感じられなかったから、いつ頃こうなったかなんてわからないけど。
ただ優しくしようと言う過程は鮮明に。
数多くの相談を乗ってきた。プライバシーがあるからここでは書けないけど、どうやって解決するのって問題も当事者と乗り越えた。そして誰にでもいい顔をする。
そんな僕がクズになりたかったって？
おかしい話だよ。

人を裏切ることは簡単か。
僕は裏切られる側の人間。だから人を信じれなくなる。
「こんなに力になってるのに裏切られるだ。」って。
そのせいで一時期滅茶苦茶な考えを持ってしまった。
人を裏切る人間の気持ちを味わいたいって。
爽快か、後悔か。
どんな顔をして生きるのか。
傷つけられた人間は空っぽ。裏切った人間は嘸かし幸せだと思う。そもそも相手の気持ちなんて考えられないから、そう言うアクションを起こせるのだし。
過去を切って、今の幸せに浸る。どう考えてもヴィラン過ぎる。

で、僕は思ったよ。胸が痛む。
何が幸せなんだそれの。傷つける？そんなの僕が死ぬに決まってる。個性が腐るってね。
だからなれなかった。
「ヨナは優しすぎるんだよ。もっと遊んだほうがいいよ笑」

そんなんで気持ちが晴れる訳もなかったし、ただ裏切った相手が幸せになるのが腹立たしかった。
そんな気持ちがモヤモヤありながらも、今息してるし、僕を必要としてくれる人が沢山いる。相手は何も思っちゃいないし、そんなことあったけで片付けられるくらいなら、気にする必要もない。

ただ思い出す。いつでも君はやってくる。
でも油でしかない。僕は自身に火をつける。負けないって。

僕はヴィランでもクズでもない。

「ヨナウソツキ」だから。
よろしく。