1月8日-終
「待たせてごめんね。」
一つの星が快晴の夜空の主役。何かいいたそうに微々たる光で世界を照らす。僕は、きっと星に憧れてる。この下がった視力でも、鮮明ではないが、明るいことくらいわかる。
見られようとしてない。そんな感じが好きだ。
外を見るのをやめて、クロスしてるスリッパを元に戻し
音楽を聴く。
「今年は曲でないかな。」ってこの前自分のインスタグラムでみんなに報告した。正直苦しかった。この曲に今年を賭けていた。今年成人式をあげ、成人式当日に愛犬が亡くなって、悲しみからスタートした一年だった。1月は現実から逃げようと必死で解禁されたお酒に頼りに頼ってみた。ほぼ1ヶ月酔っていたと思う。決して忘れる事はない。最期に手を膝に乗っけて亡くなった。11月の今になっても忘れていない。
だんだんと冷たくなるあの感覚も今の季節があの時を連想させる。
何にも手がつかなくて「もう終わりでいいな」といつも思ってしまう僕の悪い癖だ。一つの出来事から立ち上がるまで相当な時間がかかる。いや、立ち上がってる途中に膝が痙攣する。
次から次に何かが重くのしかかる。
だからまだ愛犬の曲すらかけていない。けどきっといつか書けると思う。
だんだんと暖かくなってきて、仕事しながら、作曲を再開する。自分が好きなサウンドトラックを作ったり。ボカロを作ったり。ギター一本で曲を作ったり。色々勉強して、みんなに発信する。だけど、達成感が何一つとして感じれなかった。
まるで自信がない作品を燃やす前に恥ずかしくもチラ見せするように。
そんな繰り返しで猛暑。曲を一緒に作ろうってなってある人と制作を進めた。ワクワクが止まらなかった。今年はこれに全部BETするかの如く。
寒くなり、目の下にクマが増えていった。
もう何も出来なくなってる自分に落胆する。
「僕に一体なにができるだ。人に裏切られる事?大事なものを失う事?」それが自分の才能かと思うと今にも涙が出そうになる。
もう気力がない。起きて、映画観て、ご飯食べて、終わりの生活。腐った死体でも人を襲う目的があるのに。残念だ。
絶望から抜け出す事は今だに出来てないけど、悔しくてたまらないから、出来ることをする。
今歌詞書いてるから、その曲に今年の思いを背負ってもらおうと思っている。
それと天国で見てる君。1月8日会いに行くからね。
また笑わせて。僕たちを。