見出し画像

綺麗になんかなれないさ

いい人間だって思い込む。


友達に、「嫌い」って言った。ネタじゃないし嘘じゃない。
なんでも言える仲とは別。関係がこの一言で切れたりする汚染された言葉。みんなに綺麗な人間って言われ続けられた自分がここまで汚れた。

僕の中ではそれ相応のことをされたと思って、嫌になって、それから1年近く関わるのも嫌だと思いながら関わっていた。なんでそんなこと言える?君は人なの?俺が好きだった君なの?って。
でもこのメンバーで集まることがこの先無くなるのが嫌だってみんなに言われたから、その子と話す時間を作った。本当は会って話すべきだと思ったけど、無駄に会いたくないと思って、電話にした。

話は始まったよ。俺の不満からね。でも相手も思うことあって、黙って聞いた。フラストレーションが溜まるだけだった。それでめんどくさくなって、
「もう友達辞めればいい話やな。俺さ、もう付き合っていけないよ君と。嫌いになってるわ多分。いや、多分じゃなくて嫌いだわ普通に。」
って俺は言った。でも俺も一つ言いたいことあったからそれを言った。

実は全部誤解から生まれた距離だった。
それを知って、「え?」ってなった。焦るに決まってるよね。あんな言葉吐いといて、真実聞いて申し訳なくなって。
なんだよそれ。すぐ謝ったよ。
相手も誤解させるようなことしてごめんって泣きながら謝ってきた。正直、泣くことか?って思ったけど。こいつは涙流すほど関係を崩したくなかったし、友達と思ってくれたんだって。


「何年振りに泣いてんだろ俺。」
「誰もバカにしないから沢山泣いていいよ。」


でもそいつとは友達やめた









その日から親友になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?