赤信号、ベルト、薬
「君に今の僕どう見えるの」
「僕の中の喜怒哀楽。聴こえていますか。」
自問をしては自答がない毎日だ。
自分の中で何かが消えた気分だ。
無邪気に笑える自分はもう消えたんだと思う。
変わってしまった。いや、変えられてしまった。
何か強い衝撃と共に、ひどく頭を打った時みたいに。
そこから、思考なり生き方なり全てがおかしくなった。
毎日楽しいと思える日がもう来なくて、いつ消えたっていい毎日が自分を襲いにくる。でも薬が自分を救ってくれた。
でもそれはただの依存。けど、真っ向から病気に立ち向かう自分にはリスペクトを送りたい。弱さは笑えないくらい反吐がでる。
小さい石に躓くみたいに小さい悩みですら起き上がれないくらい辛くて、このままアスファルトに沈んでもいいくらい。
そこが布団なら僕は消えていただろう。
赤信号に飛び出しても夜中は車通りが少ない。
気づいたらそこは青信号。
締まらない首に、恐怖で握る拳。
沢山の薬と壊れる自分の身体
そんな僕を抱きしめてくれる母。
それだけでよかった。我慢してた気持ちを全て吸い取ってくれる。その瞬間だけ、消えなくていいんだって思える日。
明日も生きたい日に僕は殺されたい。