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お願い、神様

4年前くらいの話かな。
丁度今くらいの暑さで、特に変わったこともなく時間が刻一刻と過ぎたあの日に、大切な人と背中を無くした。
この時期になると想い出すわけじゃないんだけどさ、鮮明に蘇る日ではあるんだ。
詳しくは話せないんだけど、自分が壊れた日ではある。
何かを失ったと共に、心の何かがプツって切れて
布団から出れなくなった。外に出るのも怖くなって、何も喉を通らない。自分の弱さを知った。
今まで平気でいられた自分に戻りたいと思う日が何回も押し寄せてくる。人生を引退しろって言われる気がして耳鳴りが止まない夜と毎日戦って、薬なんか飲んで、全て悲観的で倦怠感にやられる。
そんな毎日だったのに、俺生きてるんだよ。
いつ消えてもおかしくなかった。でも楽しいことが増えたおかげで、息をしてる。
友達と夜景を見に行ったり、一緒にご飯行ったり、音楽聴いたり。このままでいい。失いたくない存在。もう逃げたくもない。今まで通りの夜は続いてるけど、もう一人じゃない。
お母さん、兄、友達だけは、俺が守りたいもの。


だから「お願い、神様」邪魔はしないで欲しいんだ。
みんなには笑っていて欲しいんだ。

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